何だここは?
「はぁ?この谷と言っても、海迄20km近くは有るぞ!」
「はい‥」
まさか‥量は解らんがそんなもんがこの谷に!?
「まあ‥これも‥後で詳しく話そ‥」
既に2箇所も?何故だ?何の違いがあるんだ?落ち着け。
「では、温水の場所に行くか」
‥‥‥‥‥
「ここだ。地下水と思って掘り下げたら温水が吹き出した。かなりの高温だ」
うーん。温泉水とも違う?ただの温水というか高温水。何も成分が混じって無いなんて事なんてあるの??
「どうだ?何か解るか?」
「いえ。高温水が吹き出してるだけですね」
「そうか。それならどうする?帰りは違う航空路で帰るか?」
「そうですね。他に何か見つかればいいですね」
既にかなりの収穫なんだがな。。
‥‥‥‥‥
「帰りは何も無かったようだな」
「残念ながらそうですね」
「2時間後、会議室にて、他の部門の文官と話し合いとする」
「揃ったな。気兼ねなく意見を話せ。先ずは昨日、拝見したと思うがオータ国サクラ姫だ。資源、材料系が詳しい理論派の姫だ。我が国からは向かって左から資源長、製造長、研究長、流通長だ」
「オータ国サクラと申します。よろしくお願い致します」
「本日、早速サクラ姫のお陰で、砂鉄と砂金の資源を発見した。位置は手元の地図にある通りだ」
「砂鉄とは、このまま溶かせば使えるのでしょうか?」
「使えなくも有りませんが、砂鉄の中にも良質、不良質が混ざっております」
「それを分ける方法は有るのでしょうか?」
「皆さんは、砂金の取り方はご存知でしょうか?」
「それなら。水を流しながら重みの有る金が沈むという事なら」
「はい。砂鉄も同じ様な方法で分ける事が出来ます」
「重く良質な鉄は下に沈むって事ですか?」
「はい。そうです」
「しかし、人手が掛かりそうですな」
「いえ。まさか一人一人がお盆を持ってやるなんて想像してませんよね?」
「‥‥」
「可能な限り機械化をすれば分ける事はそこまで人手は掛からないと思います」
「サクラ姫よ。機械化の考えは有るという認識で良いか?」
「はい。その辺は大丈夫だと思っております」
「よし。解った。砂金も同じ様な考えで良いよな?」
「はい。同じですね」
「それなら本来の温水の話と行くか。サクラ姫ならあれをどうやって使う?」
「そうですね。こちらは冬は雪が多いと聞いておりますので、あの地点から菅でこの街まで引き込み、各家々に温水を供給致します」
「家々に?」
「はい。菅を部屋に運び込めば温水により部屋を暖める事が出来ます」
「理屈は解りますが、この街の各家々に張り巡らす程の鉄なんか‥‥」
「有るな。鉄」
「そうですな‥‥」
「それと元々温水なので水から温めるより水蒸気を作りやすいくなります」
「蒸気機関か?」
「そうです。泥炭も有りますので、発電が効率的に行う事が可能かと」
「うむ。となるとまずは鉄を精製してから菅の製造となるな。サクラ姫よ。砂鉄の分別する機械の原案を頼めるか?」
「それなら私より、効率よい機械なら、兄‥‥我が国の次期領主の設計の方が優れておりますので少しのお時間を頂きたいと思います」
「うむ。頼む。直通電話の使用して構わない」
「各長。何か他に意見はあるか?‥‥ないならこの場の会議を終了するぞ」




