己の立場を考えよう
「ようこそ!我が国へ!!」
うぉ〜ぉ!!両脇に観兵が1列に!?凄い!!
「これから我が家へ向かうぞ!そんなに畏まらないで良いからな」
そんな事言われても!?!?
はぁぁぁ!?そうだ!!のぶに言われてたのに!!外から見れば、私も一国の姫!!それが王女様と一緒に帰って来れば、ここの国の人はそれなりの対応するに決まってる!!
あわあわあわわ‥‥
「近衛隊!前進!」
(ビック!)
この人達は近衛隊なのね!エリート中のエリート!
「王女様がご帰還したみたいだぞ〜」
一般の人!?こんなに沢山の人が!?!?
あわわ‥‥
「サクラ姫よ!顔が引き攣っておるぞ?笑顔で手を振れ」
(うぉぉぉ〜) (オータの姫様、かわいいわね〜) (お〜ぃ〜) (手を振替してくれた〜)
やっと城?に着いた‥‥‥
「サクラ姫よ。この後だが、ささやかなながら歓迎パーティーを開くので夜またな!」
パーティー!?不味い!!この流れは!!転生あるあるの流れ!!
「王女様!残念ながらパーティーに行くドレス等持ってきておりませんので今回は‥‥」
「安心しろ。のぶが選んでくれたドレスを持って来ておるし、既に侍女に渡しておる」
のぶが選んだ???侍女!?これは完全なあるあるパターン!!!!
‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ヴァぅ‥‥ドレスが‥‥。
「お〜。似合うではないか!!そろそろ始まるぞ。笑顔でな!それと私の甥っ子だ。歳が近いのでエスコートをお願いした」
エスコート!?!?あわわわ‥‥‥
ささやかなとは!?当たり前!豪華なパーティーをやるなんて、わざわざ言うはずもない!!
王女の周りは恐らくこの国の重鎮!!パーティーに参加してるのも恐らく、貴族などの有力者!!
食事が始まる!この世界のテーブルマナーとは!?解らない時は周りの人を見ながら真似をする!!
ん?配膳されたのに誰も手を付けない??どーゆー事だ??王女様が何か言うのかな??
目が合ったけどニヤニヤしてるだけ??なに?侍女か近づいて何かコソコソ話してるようだけど?トラブルかな?
ん?
(ミドリ姫様‥)
(はい‥?)
(この国での歓迎の時は、お客人がお料理に手を付けてから始まりとなります‥)
何てこったい!!!私待ち!!!
(お飲み物からお口を付けるのがよろしいかと‥)
これはレモン水??
やっと皆んな食べ始めたわ。。。美味しそうなお肉料理が色々と‥‥。食事が終わってから各偉そうな人が次々と挨拶をしに来てと‥それから来場者らしき人とも挨拶と‥。それから‥‥王女様が歓迎式の締めの挨拶をして終了と‥‥。
つ、つかれた。。。料理も食べたが食べた気がしない‥‥。。
コンコン!
「どうぞー」
「お疲れ様の様子だな。この部屋に料理を運んで来てやったぞ」
「料理!?」
「あはは!!中々見てて面白かったぞ!!まあゆっくり味わって食べてくれ」
「はぁ〜美味しい〜」
「それは良かった笑。どうだ?外交は?」
「外交?」
「まだ気がついておらんか?のぶ殿から言われて無かったか?」
「のぶ?」
「前に居た世界の事はよく知らんが、普通一国の姫が1人で他国に行く事があるか?」
「‥!?‥」
「のぶ殿に2人の姫が国に来てくれると話してな。2人の様子聞かれたのだ。サクラ姫は二つ返事。ミドリ姫は、後から何か必要な事があるか、文官を連れて行った方がいいか、我が国のマナーとか知りたいとか色々と聞いて来たと。そうしたら」
「あのお馬鹿さん目!!」
「ん?何がだ?」
「さくらだ!全く!普段から一国の姫だと話はしてたんだかな!」
「あー。何となく話は見えたぞ。国の代表的な立場って事を自覚しろって話か?」
「そうだ!!お気楽に他国に普通は行けないだろ!」
「なるほどな。のぶ殿の言いたい事は解った。そうだな。オータ国が恥をかかない程度は妾も手伝えるぞ」
「それならば、確かうちの領内に寄ってから行くのだろ?あいつのドレスを注文しておくから、それを回収してから向かってくれ!」
「解った。任しとけ」
「と言う訳だ笑」
「のぶめ!!でも私も駄目な行動ばかりだったわね」
「自覚して次からは気を付けないとな。明日からは、頼んだぞ。ゆっくり休んでくれ」




