お願い
「のぶ殿、相談が有るのだが」
「断る!女狐め!!」
「随分と冷たいのだなぁ〜」
「お前に関わると碌な事が無い」
「頼む。相談に乗って欲しい」
「‥‥何だ頭など下げて‥‥聞くだけ聞くが‥」
「サクラ姫とミドリ姫を1ヶ月程度、我が国に来て頂き、開発を手伝って欲しい」
「‥‥同時にか?」
「そこまでは図々しく頼めない。1人づつでお願いしたい。今ここの開拓具合を見るとサクラ姫の方が余裕がありそうなので、まずサクラ姫から。田畑の開拓具合次第でその後、ミドリ姫を」
「‥‥一国の王女が領主でもないわしに頭を下げて良いのか?」
「王女など、たかが名称だ。妾はそんな物どうでも良い」
「民の為か‥」
「そうだ。あの2人の能力が有れば、妾の国の民も今より更に良くなると信じておる。勿論、今までの援助やらで感謝はしておる」
「‥そこまでして民の為か。解った。しかしあの2人を口説くのはお前がやれよ。」
「感謝する!」
‥‥‥‥
「それなら、私は良いわよ」
「感謝するぞ!サクラ姫!」
「私は後の方が良いわね」
「ミドリ姫も感謝する!」
「いつ出発するんですか?」
「妾の52が到着次第、お願い出来るか?2日後にはこちらに着くが」
「解ったわ!領内経由なら領内の様子を見てからそちらに向かいたいんですが」
「それ位お安い御用だ!宜しく頼むぞ!」
2人共行く事に決めたか。己が出した答えならわしは反対はせんぞ。
九六式十五糎加農改が2門届いたな。1門は新品だな。早速高射砲塔の砲座に設置するとするぞ。牽引できた奴もバラして、先に設置するか。銃座にも少しずつだが設置をし始めたぞ。旧型電探も街にある城に配置。新型電探は開拓地に配置を進めておる。この配置が終われば対空火器と連動した射撃が可能になるな。
「では、まず姫の領地へ参るぞ」
「解りました。しかしこの大量のヤシの実は??」
「妾が気に入った!」
「‥‥‥」
うーん。軍用飛行機は音もうるさいし、乗り心地も微妙ね。。
久しぶりの領地だ。開発チームの様子を見にいかなくちゃ。
国民突撃銃もうこんなに量産してる!?凄いわね!でも安心したわ。私が居なくても十分に回るわね。他の生産状況等は?兄さんが調整入れてるようね。
在庫状況はと。98が殆ど無いわね。製造は続けてるのか。これはライフルとして必要だから生産は続行しないと。RPG-7とR4Mロケット弾は順調に備蓄出来てる。これもその内援助に回されそうだからこのままね。
中々、やるじゃないの!!!
「サクラ姫。忙しいなら1週間でもここに居てもいいぞ」
「いえ。気になったのだけ確認出来れば大丈夫ですよ」
「そうなのか?御両親や兄上に会わなくて良いのか?」
「まあ、いいかな」
「‥‥そうか。それでは52の整備と補給が終わり次第出発するぞ」
「はい!」
‥‥‥‥
アタタタ。お尻が痛い‥‥。北の国へ行くのも初めてね。もう少しで着くみたいだけど!
おー。これが北の国の王都?総赤レンガ作りの街並み!!綺麗!!!
飛行場も綺麗に整備してるわね!!田畑のも!!他は一面の草原!!凄い〜!!




