奴隷!?
今日は、皆んな別行動。
お父さんは、住民票作成と協力説明へ出かけたわ。
お母さんは、メニューを考え中。でもぶどうと砂糖からイースト菌が作れるなんてね。私はすっかり忘れてたよ。お陰で柔らかいパンを食べれたよ。村の人喜んでくれるかな〜。
お兄ちゃんは、私からの依頼の農具をお願いしたわ。それと馬鍬。ゼムと作るんだろ。
お姉ちゃんは、のぶと一緒に何やらやってるみたいだけど、何だろなー。
私は、苗木を植えて観察と。
小麦、大豆は成長がやはり早いわね。さつまいも同じく。さつまいもは、更に蔓を切って増やしてみたわ。元の苗木は順調に成長中と。肥料も準備出来たから後は、何かしら。抜けは無いかな。
「みどりー。みんなを集めてくれ」
「どうしたの?」
「商人が来たよ」
「商人が?」
「ルカの所へ話をしてる所にたまたま来たさ」
「お兄ちゃんは、農家へ言ってるはずだから呼んでくるよ」
「なら、私は爺に頼んで、さくらを探させる。恐らく作業場だろ?」
「そうねー。他にいく所ないからね」
大広間にて、作った見本品と説明書(板)の準備は、バッチリ。後は商人がどう判断するんだろうな。
コンコン
「失礼致します。お久しぶりで御座います。ゼム様からお話は聞きましたぞ。ご体調御回復、誠におめでとう御座います」
「やあ、お久しぶり。まあそんなに畏まらずに」
「はっ」
「では、早速何だがこれらの商品を見てくれ」
流石に、プロの商人ね。じっくりと商品と説明書(板)をじっくりと見ている。
「素晴らしい。素晴らしいですぞ」
「商売になるかな?」
「勿論ですよ。それこれらは、どれ程の生産が可能でしょうか?」
「それなんだが、大量生産は厳しいと思う。なのでこの商品の中から売れそうな商品に絞って生産しようと思うのだが、どれがいいかね?」
「成る程!人手が足りないとの事ですな。それでは、私からのご提案になりますが奴隷の購入は如何でしょうか?」
「奴隷!?そんなのダメだよ!」
「ちょっと待って下さいませ。ご子息様は勘違いされてますぞ。まず犯罪奴隷これは、そのままですな。後は普通奴隷です。人それぞれですが借金やらお金を借りる為、自ら奴隷になる者もおります。そしてお金を返せば市民に戻れます」
「普通奴隷をか?」
「はい。そうです。それに奴隷の管理主は、衣食住を保護しなければなりません」
日本で言うと生活保護に近いのかな?
「ですが、ルールを守らない管理主もまだまだ居るのも現実ですが。。。」
「成る程な。その提案を受けよう。しかしながら条件がある。売上が出来たらまず1番最初に、奴隷を解放するのが条件だ。それとこの地で支店を置く事。以上の2点だ」
「解りました!それに店を領地に・・。私の長年の夢、有り難き幸せです」
「お店を持ってないのか?」
「はっ。私もハーフなので・・・」
「どう言う事だ?」
「ハーフと言う人種は、人族からも獣族からも煙たがらておりますので・・」
「そうだったのか」
「重ね重ね、図々しい願いになりますが、奴隷と家族もこの領地にお願い出来ますでしょうか?」
「・・・ああ構わぬぞ。それとお主を我が領地の御用商人とする」
「有り難き幸せで御座います」
商人は説明を始め出した。
商品を登録するには書面での登録と現物で登録があるとの事。書面での登録は、論文みたなのもあるし、簡単な登録もある。お手軽のは、書面ね。現物はそのままの物での登録ね。登録されたれ基本10年は、登録者に使用料が割り当てで入ってると。勿論、使用が開始されてから。これは商標登録みたいなものね。商業の神が判断して割合を決めるらしいけど。大丈夫かしら。。。
後、神の使いとして神官が居るのは驚いたわ。商業の神の神官は、水色の帽子に天秤マークを着けている。各地に不正が無いかを見回っているらしいわ。
扱いが難しいのは、武器とかね。登録された物を見たいと言う希望者は、断れないって事だね。確かに国家機密を登録したら、10年後には使えちゃうし。かと言って秘密が漏れたら、勝手に使われちゃうだろうし。確かに取り扱いが難しさはあるな。うーん。
「それでは、これが商人の証の天秤です」




