地面を掘るぞ
高射砲塔の建物も半分位建ってきたな。こらなら直ぐに完成しそうだな。
「のぶ殿」
「おう!ミヤか」
「かなり大きな建物ですなぁ」
「ああ。高射砲塔だ。この厚さなら爆撃でもびくともせんぞ」
「ここを軍事拠点にするのですか?」
「そうだ。ここだと地形を活かした要塞建設も不可。それなら逆に目立つ様に拠点化する。籠城も可能な様にな」
「街の防衛は?」
「城壁は十分だろ。対空火器も持ち込んでおるがあそこは我々の兵器では狭すぎる」
「確かにそうですがこの拠点と開拓の位置を考えますとまさかあの街を?」
「まあ、皆まで言うな。やすやすとやらせはせんよ。しかしながら、的になるのがここえらだと、どうしてもあの街になってしまうしな」
「なるほど!解りました」
早速ポンプが届いたわ。みどりに言われた水路に向けて動かしてみますか。褐炭に着火してと。水蒸気が溜まるまで暫く待ってと。
うんうん。上手く吸い上げてるわね。テスト終了ね。これならいつでも上に水を吸い上げる事が出来るわ。
しかし水源地がここだけって不安ね。地下水とか無いのかしら?
「さくらー!この辺りの地下には地下水とか無いの?」
「スキルで探したんだけど、地下120mにはあるみたいなんだけど、そこまで掘る技術がないわ。露天掘りしたら偉く大きな穴になっちゃうし」
120m‥‥か。流石に深すぎるわね。
「その水は、飲んでも平気なの?」
「流石にそこまでは解らなかったわ。深すぎて」
うーむ。。。
「水量は?」
「かなり多いと思うんだけどね〜」
「私に任せてみて!」
ボーリング的なのを‥‥三脚櫓を建てて、パイプ先に掘る用の刃を付けてクルクル回してみるか?んー試しにやってみるか。掘る場所聞いておかないと。作る材料をそこに集めますか。
旅行で、どこかで見たんだよな。昔の手掘りの方法。上総掘りだったかな。記憶が曖昧だけど。材料自体は難しく無かったはず。何事もやってみないとね〜。
また姫達が何やら始めそうな感じだな。あの2人を見ているのは飽きないな。櫓?を作るのか。それに水車?あんな所に?
「ミドリ姫よ。これは?」
「王女様、これは人力で地面を掘る装置ですね」
「地面を掘る?この細い管?でか?」
「地下水脈迄この管を通すんですよ」
「ほう。ここに地下水があるのか」
「地下水があるのは解ってるんですがこの装着の記憶が曖昧で試しながらの掘削になりますねー」
「私も見学するぞ」
‥‥‥
「これは、どの位掘れるのだ?」
「うーん。1日動かして、5m掘れればいいかな?120m掘るのと、手探りなので1ヶ月は掛かると思いますね」
「なるほどな。人力で掘れるのなら、妾の国でも使えるな」
「そうですね」
後は地下水の見つけ方か。この装置自体もそれ程難しいものでは無いな。1人文官を配置して記録させるか。妾の国でも出来そうな物は全て吸収しないとな。
生産状況も安定して右肩上がりに増産出来てるな。人手が多いと助かるな。ムカンの人達もいずれ帰るんだろうけど、今は技術の習得と作業員としても頑張ってもらわないとな。でもまさかパン職人やら料理人迄送り込んでくるとは思わなかった。こちらは母さんに丸投げだけど。食事が無ければ軍隊も戦えないって事は解るんだけど。何か違う様な意味合いで来ている様な‥‥。。
手の空いてる時に、開発チームには新しい星型エンジンを任せてたけど2200馬力が完成したよ。連続運転試験もクリアしたから製造ラインに載せるか。これを積んだ零戦とJu87は、全て2型としよう。さくらが居ないから名前は適当に付けて。ミヤさんにも伝えておくか。航続距離は20%位減りそうだからな。




