逆賊
「のぶ殿!ムカンから書面が届いておりますよ」
「ミヤか。何と書いておる?」
「どうも、国王、近衛隊とムカン飛行場隊?で、反国王派の貴族を逆賊と認定し、制圧した模様です」
「そこまでやったか!」
「その様ですな。それ以外は詳しくは書いてありませんが。これで一本化したのでしょうかね?」
「恐らくそうだ。これはこれで向こうもやり易くなっただろう」
思い切った事をしたな。そこまでやらんと勝てないと思ったんだろうが。
「ミヤ。今まで通り、こちらの支援は続ける」
「承知しました」
キャッサバの苗木も順調に根付いたわ。流石の植物ね。これなら直ぐに苗木も増やせるわ。お姉ちゃんから何故か粉砕する機械使わないからってくれたわ。これで干した化けチガヤを粉砕して、領内からの持ち込んだ腐葉土を混ぜ込んで、畑に撒けるわ。余りにも土壌が良くないから、土改良からね。
干し化けチガヤも粉砕してから圧縮してみようかな。圧縮機も明日には届くって連絡きたから。粉砕だけでも先にやるか。かなり貯まってきてたからね。
「ミドリ姫、この大きな青い実は何だ?」
「あー。王女様。ヤシの実って物ですよ。飲んでみます?」
「飲む??試してみるぞ」
身の中に、こんなに水分が?うーん。飲んだ事のない味だが美味いぞ!
「美味い!」
「良かったです!」
「これ欲しいなぁ〜。妾の国でも育てられるか?」
「いや。流石に気候が合わないです‥‥」
「そうか。それは残念だ。領内では使うのか?」
「今はそうですね。加工設備も整ってますので向こうで加工しますね」
「なるほどな。このキャッサバとやらはどうだ?」
「恐らくですが、成長は遅くなると思いますが、大丈夫だと思いますよ。領内に苗木送ってあるので、環境に慣らしてからそこから苗木を増やすので、お送りしますよ」
「宜しく頼む」
「育てるのは簡単ですが、癖が有りますので書面でお渡ししますね」




