毎日少しづつ
ふぅ〜。やっと飛行場に適した場所を見つけたぞ。早速工事を始めた。まさか輸送機から落下傘で降下訓練をやらされた時は肝を冷やしたわ。
しかし慣れとは恐ろしもんで、私も含めて、皆も最初は怖かっていたが今となっては楽しんでおった。あそこの領地の人達はこの世の発想とは思えんわ。
まあ、そのお陰で我が国にも光が見えて来た。この飛行場が完成し、武器弾薬、その他物資が一気に届けば形勢が変わる。それは間違いない。その為にも早く完成させなければ。
ふぁ〜ぁ。眠いな〜。夜中にもトロッコ列車が到着するからわしは眠いぞ。ここも人を増やさんとな。軍関係の物資は、軍に任せれば直ぐに終わるが、その他の物がな〜。分解した手引荷台車も大量送り込んで来おったわ。組立を行うだけで、仕事を与えられるから良いけどな!頭数だけはここで問題無いからな。
ここも広過ぎて、お互いに連絡を取るのに骨が折れるな。植物や農機具は農筋へ。訳分からん機械はミリオタへと。炭はレンガ工場へと。かなり適当になってしまうがまあいいか。。こっちから領内へ持ってくのは解りやすくて楽だ。
水路の工事が進むとこのチガヤ?かしら。しかし背丈が2m近くあるわ。。鑑定だと薬草にも使えそうね。屋根の材料に使えそうだけど。刈り取るにもこの一面か。。ここは避けようかしら。
「如何した?立ち止まって?」
「王女様!チガヤをどうしようかと思ってまして」
「何かに使えそうなのか?」
「うーむ。干して束ねて屋根の素材や薬草に使えそうですが」
「しかし一面に生えておるな」
「はい。奥に何かあるか見てこよかと」
「それはよせ!お主の背丈だと入った途端、方向を見失うぞ。そうなれば遭難だ」
「確かに!」
「でも皮肉な物だな。お主が教えてくれた牛舎や養豚場ではこの手の植物は利用価値はあるのにな。ここには牛も豚も少ないからな。妾の所も今となってはわざわざ刈り取りに遠くまで行っておるよ」
「あっ!そうしたらこれを使いませんか?」
「これをか?しかしこれだと嵩張るだけで大した金にはならんだろ?」
「干し草にして圧縮すればそれなりの量になりますよ!」
「圧縮?良く分からんがそっちが損しなければ買うぞ。お安くしてな笑」