想い
「と言う訳だ」
「なるほどな。お前の言う事は解ったぞ。俺もそうだと思う」
「妾も同感だな。して、これからどうするのだ?」
「勿論、ここは維持するがわしらの軍は、ローティションで、休ましておる。2カ国の軍もローティションで休ませるか、もしくは半分なり、3分の1程度、帰国させても問題無いと思う」
「そうだな。飛行機の偵察にも何も引っかからないしな。偵察は続けるんだろ?」
「勿論さ。今はここから1000kmぐらい迄偵察しとるが何も引っかからない」
「それなら、偵察に引っかかってからでも、動員と移動も間に合いそうだな」
「そうだ。判断は任せるよ」
「会議の所、申し訳ございません。領内より、書面にてのぶ殿宛です」
戦車の件、了解です。パンター2に全て製造切り替え。その内凄い輸送機がそっちに行きます。それと領主殿より、航空写真からの街の設計図も送ります。
「うぉう!素晴らしいじゃないか!」
「この街の新たな設計図か?」
「そうみたいだな!」
「よし。妾は、ここに残るぞ。軍の半分は、お主の領内にて滞在させてもらう」
「俺の所は、希望者次第で適当にやるさ」
この辺りを開拓して、新たな街作りか。最初の頃を思い出すな。捕虜の数も多いから、作業は捗るだろ。本来なら領内から工作機械を持ち込みたいが、捕虜なので見せたくないからな。ここは人海戦術だな。レンガが生産が出来る様になって、水路の整備も目にわかる様に進んできたわ。でもここの水は飲料水に向かないみたいだな。飲める様にする為に、領内に大型の浄水器の作製依頼をしておったわ。
何じゃ聞きなれないエンジンの音だな。ん?大きいな?二次元が言ってた輸送機か?おぉぉ。。。みんな騒ついとるぞ。
「二次元!お前も来たのか?」
「どう?凄いでしょ?」
「こんな大きいのを作ったのか!?」
「初の4発輸送機!52の8倍位、荷物も積めるよ!」
「凄いな〜!」
「まあ、大きいから的になり易いかも‥」
「防御機銃も付けれる様になっておるが確かにな。でも制空権が取れてる場所では良いと思うぞ!」
「後、2機位作る予定!」
「ええぞ!しかしどうした?お主まで来るとは?」
「こっちの状況がよくわからないから見に来たよ。何か足りなさそうなのがあるかどうか」
「そうか。それなら一通り見てくれ。気がついたら手配をお願いするわ」
あやつらこんな大きい飛行機も作ったのか。。とんでもないな。。妾の国にも欲しいな。せめて52は、欲しいな。訓練用のシュトルヒか赤とんぼも。出来れば96式、Ju87も。もう一度、話してみるかな。
「のぶ殿、飛行機を買いたいもしくは資源などでの物納でも」
「何だ。偉く真剣だな」
「そりゃそうだ。我が国も国土だけでもそれなりに広い。飛行機で人や物資が輸送出来るだけでも効率はかなり上がる」
「まあそうだが。まずだが52はこれから造るので良いか?」
「良いのか?」
「製造に余裕は無いが良いぞ。96、87は、まだ待ってくれ。この戦争次第になるからな」
「解った。練習機のシュトルヒ、赤とんぼも宜しく頼む」
「そっちは問題無かろう。二次元に伝えておく」
良かった。これで妾の国の再度探索も速やかに行えるぞ。