やる事多し
「伝令!のぶ殿!本国の次期領主より書面にて」
「おう。解った」
何々。専用車両の件。燃料専用車両、家畜用専用車両も問題なし。泥炭、石炭輸送用車両自体は問題無いが、長距離移動の場合、自然発火の恐れあり。定期的な距離毎に水を掛ける必要あり。その設備完成後、輸送可。か。
距離が長くなるだけで、今まで問題なかった事も出てくるんだなぁ〜。
それと鉱夫やらレンガ作りの募集を掛けたは良いが募集を中止しても何か仕事は無いかと連日人が押しかけておる。これだけ仕事がないって事だな。。
このままほっといたら暴動になりかねないので、水路の修復、草原の草刈りに、軍の手伝いに人を別て事なきを得たが。。。こりゃー早目にどうにかせんとな。。。
ひとまず、炭を輸送して貰って、レンガの製造させるか。
「伝令!領内へ、炭の輸送を最短で。と」
「はい!解りました」
農筋はどこにおるんだ?
かなり早いが、農家をやる奴の募集を掛けたいんだが。今のこの地で育つ農作物が有るかどうか聞きたいのだが。。伝令に頼むか。
「伝令!みどりに、今現在でもここで育つ農作物をこっちに取り寄せろと」
「解りました」
まずはこっちを確認しないとな。募集しても育てるもんが無いと話にならんからな。
水源地がやっと解ったわ。本当に何も手入れが行っていないと言うか、放棄された様な感じね。まずはここの整備からか。人手は更に回って来たから指示すれば良いわね。水路に関しては、レンガが出来てからかしら。
「伝令!のぶ殿より。今現在でもここで育つ農作物を取り寄せろとの事」
「解ったわ!少し待ってて貰える?」
「承知致しました」
うーん。やっぱ薩摩芋、蕎麦、豆類かな。。。これらを植えてから土地を少しずつ改善していくのが無難かな。。
「薩摩芋、蕎麦、豆類の種子、鍬や鶴嘴、スコップも街に送って欲しいと、領内に連絡を入れて!この話はのぶへも伝えておいて!」
「承知致しました!」
やっぱここでも有る程度、食料を自給しないと厳しいよね。。。
「ライオンやー。細かい所まで把握出来たか?」
「あー。どうにかな。うちの文官疲れ切っているよ。。」
「どんな感じよ?」
「はぁ〜。お前も解ってるだろ?ここの9割近くが、通行税だ。後は、宿場、飲み屋等の接客がメインだ。戦争が始まって、通行が止まって、税収は激減。帝国が駐留しても金にはならんかった様だ。しかも現地調達の名の下、徴発されて取られるだけ取られた様だ」
「はぁ〜。やだね〜。」
「お前の国が、物資を寄越しているが、大丈夫なのか??」
「金は少しは払えよ!まあ今の所まだ平気としか言えんがな」
「誰かさんが偽金貨混ぜなければ、早く渡せるんだかな。お前が持って来た中立国通貨と交換してる最中さ」
「金の事は、お前に任すさ。農業と工業はわしに任せろ」
「解った。頼むぞ。それが進まんと市民が暴動に発展しかねない」
暴動何ぞ起こらんさ。潜入隊が色々と工作しておるからな。