問題は山ほど
のぶは簡単に言ってたけど。。。砂漠化迄はまだ進んではいない。。。
まず水源を?と言ってもな。。。保水性を高めた方が良いのかな?うーむ。先ずはのぶに言って、人手を確保してもらおう。
「ミドリ姫じゃないか。こちらに来たのか?」
「北の国の!のぶに言われまして、この辺りの環境の改善を頼まれまして」
「ほう。妾も見てても良いか?」
「それは構いませんが、見てても面白くはないと思いますけど」
「構わぬ。しかし彼奴らには何をさせておるのだ?池には浅く小さ過ぎるが。それに何個も掘らせておるな」
「ええ。どうなるかは解りませんが。まず土に保水性を持たせる為に掘らせてます」
「ほう。それなら大きな溜池の方が良いのでは?」
「それも考えましたが、田畑を作るのでは無いので。先ずはこの辺りに植林をして、保水性を回復させようかと思いましたので」
「うーん。いまいちピンとこないが観察させて貰う」
「この辺りを緑化するって事です。緑化させるには水も必要、植物に適した土が必要って感じです」
「それなら、ここより向こうの平野の方が良いのでは?」
「いえ。ここからです。ここは既に土が剥き出しになってますので。ここが広がれば平野部の草原もいずれ土が剥き出しになってしまいます」
「そうなのか。まだ理解出来んが観察するとしよう」
乾燥に強い苗木を領内から大量に持ち込んで植林してみようかしら。うーん。オリーブ、柑橘系、栗かしら??試験的にやってみるしか無いな。
しかし比較的前線に近い所でこんな事やってた大丈夫なのかしら?謎だわ。
前線から偵察車と交換でテケが戻ってきたは良いが。このテケをどうするか。今となっては、戦力にするには厳しい。車体も小さいからな。工事用の車両に改造するか。
それに移住希望捕虜もかなりの人数来るみたいだから、相変わらず建築ラッシュ。やっぱ工事用車両だな。
「ミヤ。周りの偵察状況は、どうだ?」
「はい。新型の一式陸攻も加わって、長距離偵察が可能となりましたので、索敵を実地しておりますが、約900km圏内に不審な変化は有りませんな」
「帝都まで約半分の距離か」
「何かしら発見出来ると思ったのですが。航空偵察なので、見落としてる部分もあるかもしれませんが」
「地上からの偵察隊は?」
「約150km迄進出しておりますが同じく何も発見出来ずです」
「基地も作らずここ迄来てるのか?な?」
「小さな町や村は有りますが軍事的な拠点等が発見出来ませんな」
「ここ拠点として使っていたのが解るが」
「そうですな。ここに集中していたのは解りましたが。補給部隊が間に合っていなかったのでは」
「ありうるか‥」
「今の所当面は、何も無いと思われます」
「そうか。防衛は任したぞ」