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そうなるよな

「同じ立場の捕虜の命令なんか聞けるかって話だよ。まだ解らんのかバカめが」


「何だと」


「あー。国に帰りたい諸君。残りの奴等は我が国に移住する事になった。家族が向こうに居るのも解るが、家族ごと我が国は受け入れても良いぞ」


「誰がそんな話信じるか!帝国の方が居心地が良いに決まっとる」


「貴族様はな!だが他の奴らからしたらどうかな?」


「なに?」


「まあ、信じるか信じないかお前達に任せるが、ここの飯はどうだった?軍用飯だが、我が国の飯は美味いぞ。それにだ。我が国は奴隷制も無い」


「それが何なのだ」


「はぁ〜。お前達は今は捕虜なので帝国の法律に従う事は無いぞ」


「何を言っとるのだ?」


「過酷な捕虜の生活中には、うっかり事故で死ぬ奴も居るかもしれんが、それは仕方ないよな?だって捕虜だもの。それに我が国は人手も少なく、目が行き届かない事もあるって事さ」


「さっきから何を言っとるのだ?」


「後はお前達に任せるぞ」


バカ貴族め。やっぱ何も解っとらんな。これが帝国の貴族だ。長年世代が変わりこんなポンコツが上にいちゃー、国は良くならん。



「のぶ殿、監視からで捕虜の貴族が深夜襲われた模様で、今朝死体で発見されました」


「あら。大変。まあ適当に埋めておいてやれ」


そうなるよなぁ〜。くくく。


防衛的なもんは着々と進んでおるが他はどうなっておるのだ?


「ライオンやー。防衛以外の事はどうなんだ?把握出来たか?」


「まだ細かくは把握出来ておらんが、物資は滞っておるな。それと農業はほぼ壊滅的な打撃だ」


「壊滅的か」


「無理な食料の徴発で種も無いだとよ。それと用水路も破壊されており、復旧の見込みも無い。畜産も同様で、軍に徴発されてた様だ」


「そこまで酷いか」


「お前の所の物資が頼みの綱だが耐えられるか?」


「まあ、今の所ってとこだな。しかし長引く程、厳しくなるか」


無傷に近い状態でこの街を落としたがここまで基盤が壊れておったとはな‥。先ずは、生活基盤の復旧が先だなぁ。農筋をこっちに呼び出すか。


「私が中間の街に?」


「のぶさんからの連絡が来たよ。どうやら農業基盤も破壊されてて、復旧をお願いしたいみたい」


「そうなのね。水路は目処が立ったから平気かな」


「それなら、完成したパンター数量移動させるから、それに乗って行きなよ」


中間の街に呼び出しが来たけど、気候もよく解らないな。ここより南だから気候は暖かいのかな?水路も破壊されて居るって話だから、まずその辺りを直さないとかな。んー。実際に見ないと何とも言えないわ。

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