作ります〜
作業場にて。
「まずは、竹と縄で、5個と」
「しかし便利だなー。じゃあ一つ借りてくぞ」
「父さん気をつけてね」
「それから、竹と木材で手押しポンプを取り敢えず6個」
「手押しポンプ?」
「ああ、バケツを紐で垂らして引き上げるのも大変だからね。本来なら金属製がいいんだけど、仮で竹と木材で作って設置するよ。一つは職人にこれをバラさせて、仕組みを理解させるよ」
「おっ、若いまた怪しげなの作ったな」
「これは解らないでしょ?」
「流石にこれは解らんな」
「井戸は何処にある?」
「こっちだ!」
「まず竹をくり抜いた物をパイプが割りにして、井戸の中へ入れて手押しポンプをくっ付けてと」
「ガイ、ここを上下に動かしてみて」
「こうか?」「そうそう」
「おー。水が!!なるほどな!こりゃー便利だな」
「一つポンプを置いてくから、後で職人達とバラして、仕組みを見といてよ」
「何だ?村の井戸に設置するのか?」
「そうだよ」
「待ちな!流石に1人じゃ落ちた時に、危険だ。1人職人に準備させ、付けるから2人でやりな!」
「それなら、その間に一輪車をと」
「みどりこんなんでいいのかな?」
「そうだね。後は、使ってみて何処を直すとかでいいかな」
「後は、リヤカーをと」
「ガイ、この2つは作れるよね?」
「ああ、作れるがだ!これも一個づつ寄越せ!」
「え?作れるのに?」
「まず一輪車だが、発想が面白い!リヤカーって台車も車輪周りがちと気になるからだ!」
「肝心なのを忘れてたよ。ファイヤーピストンも渡しておくよ」
「何だそれ?みてて、この棒の先に燃えやすい物を置いて、この筒に差し込んで、思っ切り固い所に、勢いよく押し付けるけ棒を引き出すと」
「おいおいおい、煙!?火種じゃねーか!」
「便利でしょ?これも作れるよね?」
「仕組みは、簡単だが凄いぞ!」
「さて、こんなもんかな?リヤカーに一輪車、ポンプ、ファイヤーピストンを積んで、お屋敷→ルカさん→ヤンさんの順に使い方説明しながら、リヤカーごと置いてくるよ」
「ガイさん、大森って管理してる?」
「管理??お嬢管理とは?」
「んー。例えば木を切る時ってどうやって選んでるの?」
「手前から切ってるな」
「それなら、これから切る木は私が選ぶね」
「まあいいが、何でた?」
「見て?木が密集し過ぎて、日の光が地面まで届いてないでしょ?そうなると小さな苗木が・・ 」
「育たないか!なるほどな!解った。切る木に関しては、×印をつけておいてくれ」
「解ったわ、今後かなりの木を消費すると思うから多めに切っといてね。切った後に出る葉はとかどうしてる?」
「それは、ほれ?あそこに纏めてあるぜ」
「なるほど、お母さん試しにやってみてよ」
「解ったわ、腐葉土?だっけ?あんなイメージ?」
「そうだね。沢山あるから何処まで出来るか試しに色々してみよ」
「発酵!」「どう?」
「触った感じいい!もう少しで来る?」
「待ってね!発酵」
「凄くいいよ!これなら十分!」
「じゃあ、片っ端からやりますか!」
「お嬢、一つ聞いていいか?」
「何?、家族皆んな変わった事出来るのか?」
「お父さ・・父だけまだ出来てないね」
「そうか。」
「どうして?」
「いや、何でも無いが、凄いぞ!これ畑に撒くんだろ?」
「そうだよ!じゃあ木に印つけてくるよ」




