次の戦いまでの平和
「なるほどな〜」
「ライオンの兵達は、そもそも身体能力が高いので、問題無かろう。北の国と我が国は、車両によって機動力を持っておる。問題はとしては、敵も機動力を高めておるし、厄介な戦車も持っておる。そこだな」
「突出した敵を包囲殲滅か」
「そうだ。幸い敵の目的はこっちは、解っておるからな」
「よしそれで行こう」
「それから、マカラよ。お前か副隊長どちらかを残して、国へ難民兵と共に戻れ。武器弾薬、食料を持ってな」
「解りました」
「戦いは少し先となる筈だが、やれる事やろう以上だ」
中間の街を落としたみたいだな。パンターも安定して製造する事が出来る様になった。パンター2は、製造時間が取られるので、ヤークトパンターの方を少しだが製造を始めた。テケがやっぱり防御力不足で、何両かやられたらしいから、Sd.Kfz. 231風の車両も製造開始。20mm仕様で。ホキ改も大急ぎで製造中。
一式陸攻も試作機がやっと出来た。制空隊で試験継続中。これが上手くいけば、52にを全て輸送機に戻すか。
それと一式陸攻の胴体部を可能な限り細めに再設計して、偵察に特化した機体も作ってみるか。52だと速力は遅いからな。
「ミヤ。周りの地形はどうだ?」
「見渡す限り平野ですな〜」
「機動防御は可能か?」
「我々、得意の擬装をやるしかありませんな」
「どうやる?」
「先ずは、帝国方面に縦深塹壕の作り、左右に機甲隊を擬装配置ですかな。街には高射砲、対空火器を設置して、航空機からの防衛です」
「対空火器は十分なのか?」
「うーん。そこは何とも言えませんな。勿論領内からは次々と運ばれて来ておりますが」
「確かにな。どれだけ必要かも解らんからなぁ。パンターや零戦、Ju87は、どうだ?」
「順調に増えておりますが、その‥北の国の女王がハ号を領内へ送るのなら妾の軍が使うと‥」
「はぁ〜。こっちもハ号を使わないのではないのだが」
「はい。対空火器搭載へ改修なんですがね。現地改修でもここだと戦車砲が余ってしまいますので」
「まあ、ハ号が使えない訳でも無いから、王女に渡すか」
「そうですな。ラーライの兵士だと我々の乗り物は小さすぎますからな。北の国だと我々と同じ位ですからね」