やっとか
指揮官を失ってやっと戦意喪失か。ほぼ無傷でここを占領出来たぞ。久々に休息が取れるな。ここの統治はライオンに任せて、次の事を考えんとな。先ずは、治安の維持と物流の再開だな。ムムカの奴、直ぐにこっちに来ると言っていたからな。輸送機に乗って来るとよ。流石、金に目がない奴め。
それが落ち着いてから考えるとするか。こんなに早く落ちるとは思って居なかっただろうし、時間は稼げたな。
ここから逃した奴はそんなに居ないはず。帝都に連絡が行くまで、徒歩で2〜3週間位か?その間に物資の備蓄をどんどん行うぞ!それからだな!
それと、ムカンから来た奴らもここに呼び寄せている。グランは引き続き学校で教えておるが。総数で200名程度。まあまあの規模だな。奴等にはここを拠点として貰おう。ここにも難民として居るのを数百名居るのが解ったからな。そいつらの面倒を見てもらう。グランの所へ学びに行くのもよし。兵と共に戻るもよし。あいつらが来てから打ち合わせだな。
ここまで道のりを制圧したので無線基地を設置できたのはデカいな。これで国と連絡が問題無く取れる。情報は大事だからな。
国は相変わらず、全ての物がフル生産と聞いたがそれでも足りないもんが出て来るからな。ここの物資がどれ程あるかな〜。早く見つけてくれねーかなー。
「のぶ殿」
「ムムカ!早かったな‥顔色真っ青だぞ」
「長い時間乗ったの初めてで‥酔いました」
「お前、操縦資格取ってただろうに」
「はい。何故か酔いまくりました‥」
「まあ良い。直ちにこの街の物流を回復させろ!それにお前、ムカンの育ちだろ?」
「!?何故それを」
「まあそんな事は良い。早く祖国の為に何かしろ」
捕虜からの話で、城内部から約1年分近い、保存食を見つけ、武器弾薬も恐らく数十回会戦分を。
かなり前から備蓄を進めていた模様だな。情報将校も捕虜にしたが、ラーライ、我が国に負けたのが想定外だった様だな。2カ国を短期制圧後、ムカンへ2方向からの攻撃を予定していたそうだ。
しかし敗北し戦力を喪失。慌てた帝都の奴等は、ムカン方面から戦力を引き抜いて、こっちに向かわせたと。
でも更にその戦力も喪失。軍からも反対が起こったが、無理やりの進軍だとよ。やだねー。何処も現場を見なさすぎる。
さて、ここから我々はどうするか。1度捕虜から降伏勧告の使者でも送ってみるか?まあ、結果は判っておるがな。また話し合いをしないとな〜。
ラーライ国王、北の国女王、ミヤ総司令、わし、ムカン国近衛臨時編成隊隊長、マカラ
「さて、今後の事だがどうするか?」
「確かにな。ここまでは俺たちの圧勝だ。この街を制圧出来たのは大きい。ここを押さえれば帝国は相当焦っておるぞ」
「そうだ。かなり焦って居ると思うが残念ながら我々では、帝都まで侵攻する力は無い」
「向こうも必死でここを取り返しに来るぞ」
「よって、この街を中心に防御を行い、帝国の力を更に削ぎ落とす」
「のぶよ。防御と言ってもここは平野分。防御に向いてるとは到底思えん。隠れる場所も殆どない」
「今度は、機動防御戦を行う!」
「何だそれは?」
「手元にある資料を見てくれて」