狙撃はやっぱ奴よ
逃げようとした兵も我が軍の包囲で取っ捕まえた。武装解除して捕虜だ。後はライオン軍が完全占領すればこれで終わり。そっちは奴に任せてと。
この街の近くに飛行場を作るのに向いてる場所を確保!既に工事を始めておる。完成したら航空隊を呼び寄せてと。
350迄やっとトロッコ列車が通る様になった。そこからこっちにも引かせよう。これで補給線も問題無くなるな。ムムカにも連絡入れておこう。荷馬車でも物流が回復したのは大きい。
ここからだとムカン迄も大分近付いた。連絡や補給も少しはやり易くなるだろう。
「ライオン軍はどうだ?市街地に侵入したのか?」
「侵入はしているみたいですが、帝国兵が城に立て籠っている模様です!」
「そうか。市民はどうだ?大人しくしておるのか?」
「今の所、問題は起きておりませんね」
「ミヤにも連絡入れといてくれ、略奪行為はその場で処刑と」
「はい。解りました!」
街の占領は、ライオンに任せて置いてと。シュトルヒにこの周りを可能な限り偵察させてと。この飛行機は非常に便利だな。ちょっとした所からも離発着出来るなぁ〜。
擁壁周りに、物資を少しずつ隠蔽しておった。これらは鹵獲品はライオンにだな。少しでも使える物は使わんとな。
「ライオンどうだ?進捗は?」
「街の殆どは占領済みだが、城に立て籠った奴らがな。降伏勧告を聞かん」
「何じゃ〜。戦いは既に終わっとるのに」
「どうも帝都から派遣されとる、頭が徹底交戦を主張しておる様だ」
「めんどくさいなぁ〜」
「そうだがそう言われてもなぁ〜。ありゃ〜死ぬまで無理だな」
「影からコソコソ指示してるタイプか?」
「それがもっとタチが悪くて、陣頭指揮をしとる」
「ひょっとして、あそこで叫んでる奴がそうか?」
「あ、あ。捕虜からも確認した。あれだ」
「城周りは広場で、そこに行くまで道が狭いときてるな」
「近づいただけで機関銃の餌食だ。テケ?だっけか、あの戦車は通れるが装甲が薄すぎて、1両駄目になったぞ」
「籠城戦に特化しとるな。頭さえ潰せればな」
「それが出来なくて困っとる所さ」
「あいつまで約1800mてとこか。。。ミカを呼んでくれ!」
「ふぁ〜〜ん」
「ミカ寝てる所に悪かったな。あそこに見えるのが敵の頭だ。奴を狙ってくれ」
「こんな小さい子供に?無茶言うなよ!のぶ!」
「まあ見てろよ」
パッン!
「はぁ?この距離で!?1発で仕留めたぞ!」
「また寝てていいぞ!」
「ふぁ〜ぁぁ〜」
「と言うわけで、ライオン後よろぴく!」
「ちょっと待て!何だあの子は?どう言う事だ!?」
「見ての通りさ〜」