何のつもり?
「頂上、加農砲攻撃中止!」
「何発撃ち込んだのだ?」
「146発ですな。これだけ撃ち込んだんで恐らく壊滅的な被害が出ているはずです。観測隊でも派遣できれば良かったのですが」
「まあ、この砂吹きだ。下手に兵を出したら、こちらも混乱してしまう」
「そうですな」
「司令!領内からパンター3両自走でこちらに到着しました」
「よし、機甲隊へ回しておいてくれ」
「戦力は徐々に増強か」
「はい。フル生産中ですからな」
「天気観測隊からですが、風が弱りつつあるとの事です」
「視界が開けると良いが。聞いた話より短いな」
「今迄、天気なんぞ記録にした奴らはおらんから、案外こんな物かも知れぬな」
バッフン! バッフン!
「何じゃ?砲撃か??」
「周囲警戒!通達!」
「司令!先端より!少数敵兵の攻撃ですが、爆弾を抱えて自爆との事。1ー4、1ー12の銃座が全滅!」
「特攻!?こちらの指示に構わず、異変を感じたら発砲せよ!」
「まだまだやる気だな!」
ヒューーーーン パン!
「今度は何だ?」
「花火の様な物が上がりました!」
「花火?‥‥不味い!各銃座!野砲の攻撃が来るぞ!鉄扉を閉めよ!」
「距離を測られたな‥」
「その様ですな」
ヒュルルル ドカ!ヒュルルルヒュルルルヒュルルルヒュルルルドカドカドカ
「敵野砲がまだ生きてたか」
「その様ですな。また引きつけてから、反撃します」
「直接の要塞への砲撃は、初めてだな」
「完全に位置がバレましたな。しかし多少の砲撃ならびくともしませんよ」
「観測所3より、敵戦車らしき物、数両炎を出しながら接近中!」
「はぁ?2の奇数!鉄扉を開け、75mmを撃ち込め!」
わざわざ目立つ事を?何のつもりだ??