砲撃?か?
損傷が少ないマチルダを修理してこれを使うと。外見はいじれんが内部は無線機搭載にRPGを積ませた。タイミングを見てこれでツケさせる。
「見張り小屋からの連絡です。敵装甲車らしき物発見!距離約5km。1両です」
「解った!周囲索敵を厳に」
「もう時期始まりそうだな」
「そうですな。敵もこれで3度目。何か策を考えてるに違いありませんな」
「夜になって更に、風が強くなってきたな」
「また、夜戦ですかね」
「可能性は、高いな。この風だとこっちの照明弾は意味をなさないからな」
「交代で索敵させてはおりますが、視界が段々と悪くなっていくばかりですな」
「そうだな。これでは音も聞こえん」
「全くですな」
うーん。今夜辺りが怪しいと思っておったが、何も起こらんな。もう時期日も明ける。暗いよりはマシになるが。それとも気にし過ぎたか‥?それはそれで良いけどな。
「もう少しで日が明けますな〜」
「何事も無く明けたか。風は更に強くか」
‥ボウフン‥
「ん?何の音だ?」
‥ボウフン‥ボウフン‥ボウフン‥ボウフン
「弾着?か?」
「弾着!らしき音!」
「総員!警戒しろ!」
「来たか?」
「予備砲撃でしょうか??」
「弾着地点もよくわからんな!」
ボウフン‥ボウフン‥ボウフン‥ボウフンボウフンボウフンボウフン
「本攻撃だな!野砲で様子見か!」
「弾着近づいてきます!」
「当たりを探っているな!こっちからまだ砲撃するなよ!」
「えぇーい。本格的に撃ち込んできておるな」
「ええ。3回目ですから、教科書通りに進んでおりますな」
「砲撃が終わったら、侵攻だな!」
「はい。砲撃が終わり、10分後にこちらから50mm野砲、最大距離で撃ち返します!」
「よーし!砲撃が終わったぞ。各員、来るぞ!」
「50mm野砲隊に連絡!10分後に一斉射撃!150mmロケット隊の奇数番も同時に射撃!」
「しかし砂吹きが酷すぎるな!」
「規模も効果も確認出来ませんが、反撃をします」
「ここの指揮は任せるぞ!全くこちらの弾着が見えんなぁ〜」
「50mm野砲は、砲撃を続けろー!次!ロケット隊偶数番撃て!頂上、加農砲隊に連絡!Aー12地点に砲撃!」
「ミヤ!感で撃つのか?」
「やむ得ないですが、少しずつずらして撃ちます」
「先端部より、黒い影が近い来ますので、対戦車砲で攻撃します」
「撃て!!要塞全体へ、近づいてくる物が有ったら、随時対戦車砲、MG発砲せよ!外にいる物は全て敵だ!」
「これは酷い戦いだな!」
「Sマイン、地雷は殆ど役に立たって無いですな。チェコの針鼠に多少は引っ掛かって、くれれば有難いですが‥」
「炎?」
「テケ隊より、我歩兵に攻撃す」
「八九式重擲弾筒も援護しろ!!九八式臼砲隊!発射しろ!直ぐに次弾用意!」