まじか!?
「火の玉を見た?」
「昨日の夜、見たのよ!」
「だって、お前そう言うの信じないじゃん」
「でも見たのよ!」
「どこでよ?」
「廊下のここの壁からでたのよ!」
「普通の壁じゃんか」
「3人とも廊下で何やってんだ?」
「お父さんとお母さんも聞いてよ」
「火の玉を見た?ここで?」
「そう!この壁から出た!」
「うーん。ん??」
「何?何か有るの?」
「ちょっと待ってよ」
「あー。なるほどな!気が付かなかった。確かに何かあるぞ!」
「ヒィーー。私は、部屋で粘土細工でもしてる!!」
「何があるの??」
「ここは、廊下で部屋の角に当たる部分だよな?」
「そうだね」
「じゃあ、大広間の扉はここだ。さて、扉を開けると左側には、そうだな。2メートル位の広さがあるな」
「そりゃそうだな」
「じゃあ、さとる扉を開いてみ」
「ん!?直ぐに壁!?」
「2メートル位の隙間がある。隠し部屋かもな」
「壁を叩いてみてくれ、何処か音が違う場所があるはずだ」
コンコン、コンコン、コンコン、コーン
「ここだな。コーン。んー。」
「父さん任せて、ひらけごま!」
「さとる、何やってんだ?」「何でも無い」
「その壁にあるローソク立かな。下げられそうだ」
「!?回転ドア」
「さーて、何があるかな?」
「埃の臭いがすごいね」
「これは、鎧?人形か?」「他には、これは!?」
「火縄銃!?何でこんな物が!?」
「20丁程あるぞ!」
「奥にテーブルがあるな」
「巻物??が置いてある?」かなり埃が付いているが。。
「お父さんなんて書いてあるの?」
「これは、日本語!?」
「そう言えば、私達言葉は、通じてるけど書く事は出来るのかしら?」
「後で試してみよう」
「これは!?今から読むぞ」
私はオータ領初代、領主である。間者対策で日の本の言葉で、この書を書き残す。日の本の言葉が読める物がこの書を手にする事を切に願う。
本来生きていた居た世界で、私はあの時確実に死んだはずだか、神と言う小娘に転生させられて、この世界に来てしまった。
「私達と同じ転生者!?」「続きは?」
この身体は、皆からオータと呼ばれて居たので、そのまま過ごす事にした。傭兵をやっていたらしく、各戦線を戦い武勲を建てた後に、この貴族と領地を手に入れた。しかしながらこの地の開拓に賛同してくれたのは、ガイ、シスター、子供のルカの3名のみ。そして住民も10名。開拓を進めておるが毎日を生きる事だけで日々が過ぎていく。責めて次の世代へ望みを託しつつ毎日を過ごしてる。この世には、魔法と呼ばれる摩訶不思議な物があり、魔法が使えぬ者にとって、中々の脅威である。そこで私は、ここでも火縄銃と言う武器を作る事にした。20丁と玉薬をこの部屋に置いておく。
「戦国の武将?技術者?」「まあ待て」
使い方や製造法は、別の巻物へと書き記しておく。ルルカと言う魔法使いが言うには、別の世界からこちらの世界へ来る人は何人か居るそうだ。今だ自分以外の転生者には、会った事がないが。
既にこの新たな世界に来て、早70年私の寿命も、もう尽き掛けおるので、この書を書き残す事にした。
心残りは、前の世界でも日の本統一半ばで、寺で炎に包まれ、この世界でも何も出来ずに残念な限りだ。
「ちょっと待ってよ、まさかじゃ無いよね?」
私の前の世界での名は、織田信長である。
「えーーーー!!」
「まさか、この世界に来ていたのか!?」
「ちょちょ、後ろ!」
「ん?火の玉!?」




