嫌がらせは続ける
確かにムムカの言う通り。それともかなりの量を備蓄してたのかな。ムカンの占領地から略奪って事も有るだろうからな。
「ミヤ、様子はどうだ?」
「航空偵察でも動きは無いですな」
「そうか。ハ号の車体のみが大分届いておるな」
「はい。随時、37、20を載せてます。現地改修ですな」
「地上に置いてある兵器には、全て機動性を持たせるからな。対空火器も対地上戦でもかなりの威力だからな」
「そうですな。75mm高射砲もホキ車に現地改修しておりますよ」
「問題無さそうか?」
「ええ。試験済です。ホキ自体の速度は落ちますが、牽引より都合が良く、直ちに戦闘可能です」
「それなら問題無いな。地下に新たに運ばれた、箱の山は何だ?」
「風船爆弾の完成品ですよ」
「風船爆弾?ミリオタか?」
「はい。ここから風船を飛ばして中間の街に攻撃する様です。数がまだ揃って無いので保管中ですな」
「なるほどな!いいかもな!」
「ミリオタ、やはりV2は無理か?」
「流石に無理だね。V1の改良もしてるけど、直ぐに出来そうなのは、これね」
「そうであるか。これも長距離攻撃が出来るので良いぞ」
「命中率は、V1より更に悪いけど、生産性は抜群。ぶっつけ本番になるけど」
「やってみる価値はあるさ。何発飛ばすんだ?」
「200出来たから。それと毎日、30近く完成するわ。当面は毎日、30〜50は空に飛ばす」
嫌がらせ攻撃には丁度良いだろ。時間が稼げればこちらが有利になるさ。
帝国の動きが今だに判明しないが。偵察機も空振りだし。地上偵察は変化無しか。近くに居ないのは確かだが、夜中に移動し擬装して日が登ると動き無しか。。
また雨の日を狙っておるの?そう同じ手で来るとは思えんがな。
「二次元、新型機はどうだ?」
「近距離攻撃の飛行機は、試作機は完成したよ」
「早いな!」
「便利スキルのお陰だよ」
「あれがJu87って奴か?」
「そうだね。色々オリジナル要素盛りだくさんだけど。ルカさんが操縦士で、カンノさんも立ち会って試験飛行してるよ」
「戦闘機はどうだ?」
「ようやく引き込み脚が出来たから、組立を開始したばかり」
「長距離爆撃機は、まだまだか」
「流石にまだ無理だなぁ〜」
「そうか。車両系の生産状況は?」
「そっちは問題無いかな。パンターも組立始めてるし。ホキも増産中だよ」
「まあまあだな」
「で、ミリオタは何してる?」
「20mm砲×4門バージョンと37mm×2門の砲台試作よ」
「火力増強か!」
「ある物を強化するのも重要だと思ったからよ。それにこちらの人員不足も少し解消するかと思ってね」
「よいよい!わしは要塞へ行ってくるぞ」
上々!色々と考えておるな。
「様子はどうだ?ミヤ」
「大きな動きはありませんなぁ」
「相変わらず、相手は雲隠れか」
「はい。加農の射程内にある怪しい場所には、撃ち込んでおりますが、動きが無いもしくはこちらに対して反応が無い状態ですな」
「何かを企んでおるのは間違い無いが‥一体何をしようとしてるのか‥」
「また、雨が降るのを待っているのでしょうか?」
「その可能性もあるな。雨が降ったら気を張らないとな」