便利じゃ
「どうだ?」
「8時方向と11時半方向に感有りですね」
「8時の奴はさっき要塞から見た奴だな。11時のは、距離どれ位だ?」
「約60kmですね」
「11時方向のは、離れておるな?」
「その様ですね。出来る限り追ってくれ」
「解りました」
「上手く動いたわね」
「だな。これで動きが解るな」
「これからどうするの?攻撃?するの?」
「焦るな。攻撃はまだ先。後の先だ。あちらから手を出させる」
「こっちに被害出ない?」
「ミヤが本物らしく作った、偽陣がある奴らそこに攻撃を仕掛けてくる。空からな。そこでどんな飛行機か絵の上手い奴に観測させておる」
「それから、間接攻撃からの前進か」
「そうだ。わざと占領させる」
「でも偽物でも塹壕は掘ったんでしょ?そこが橋頭堡にならないの?」
「あれ?お前知らんかったのか。ミヤがお前さんの作った、プルプルと爆薬をたっぷりと足物に仕掛けてある。兵が集まり切った所へのボッン!だ」
「やだ。怖い」
「わしはお前の方が怖いが」
「あーん?」
「のぶさん、電探から反応が消えました!」
「方角はどこだった?」
「これは、350地点方面です」
「これで、飛行機はそこにあるのは間違いないな」
「V1撃ち込むの?」
「まだだよ!効果的に撃ち込みたい」
「ん?電探に感有り?30〜50機?」
「そんなにか?要塞の電探とは連動しておるよな?」
「はい。しておりますので、向こうも同じのを見ております」