何奴なんだ?
新型兵器も増産中。このまま計画で良かろう。余裕が有る兵器は、北とライオンにも更に回したと。ライオンの方は防衛線はまだ完成はしとらんが、時はまだあるので大丈夫だろう。
電探とやらも距離は短いらしいが船には搭載済み。頂上には、いつでも設置可能か。
飛行機、戦車含め車両も生産は続けておるからな。操縦士も更に増えて来ておる事だし。
何処の時代も人を育てるのが1番、時間が掛かるのー。
第3隊も残念ながら、目立った者は居なかったか。。グランの顔見知りもおらんか。残りは後1隊か。彼奴も来ると言っとたな。
要塞の見回りでも行ってくるか。
「ミヤ。どうだ?」
「はい。順調ですな。1部の兵には休暇で領内へ戻してます」
「士気は高めておかないとな」
「練度も充分です。しかしながら、ここで撃退した場合、追撃戦に移るのですか?」
「2カ国共に、その旨は伝えたがまだ何ともな」
「追撃戦は、我が軍も不慣れですからな」
「防御一択が1番なんだが」
「確かに、帝都迄は距離があり過ぎますからな」
「出来ればムカンが侵攻してくれれば良いんだが、あちらとまだ連絡体制が整ってなくてな」
「そうですか。2面からの侵攻が望ましいんですがね」
「そうだな。連絡は送っておるのだがな」
「まあ、仕方ありませんな」
「よっ!のぶ!」
「お前もう着いたのか?」
「早馬で移動してるからな。3日もすれば残りが来るだろう」
「お前は一体何なんだ??」
「まあ、細かい事気にするな。俺も含めて、手下もここで世話になるぞ」
「また勝手な事言いおって!」
「ははは。先に送った奴らも少しはここの生活に慣れてきたか?」
「少しずつだけどな」
「それは良かった」
「しかし何処で保護したんだ?」
「捕虜や奴隷になった奴らよ。輸送中に襲って保護した連中もいるし」
「そうなのか。しかしよくこの人数を帝都から出せたな?」
「普通に奴隷として輸送したんだ」
「それだけで?帝国にバレないのか?」
「下手に1人2人を出すより、この人数の方が帝国は気づかない物さ。まさかこんなに堂々とやる奴もおらんしな」
「そうか。。大胆不敵だな。そうだ!あの金貨は一体?」
「本物の金貨だが。何か問題あったか?」
「いや。そうじゃなくて、あの量だよ!」
「馬鹿貴族達のさ。元から預かって奴もあるしな。中身を偽金貨に入れ替えて、騙したな?って、だから本物寄越せと言ったのさ」
「入れ替えた?蓋の封印も偽装したのか?」
「そんな事は出来ないさ。別に蓋から取り出さなくても良いだろ。彼奴らはある意味頭は良いがある意味では馬鹿なのさ」
「まあ、良いが有効に使わせてもらうよ」
「そうしてくれ、帝国国内の経済は混乱の渦中さ。ある意味時間は稼げたが、彼奴らもかなり焦ってるぞ。それにだ!こちら方面の奴に怒りが向いとる」
「あら、何故でしょう?」
「よく言うぜ。矛先をこっちに向けさせておいて。空から撒いた、袋入り偽金貨、その袋は旧中央領製の物だ。今まで騙してきたのか?とお怒りだと思うぞ」
「こっちに向いてもらわんと困るからなー」
「余程、撃退する自信がある様だな」
「当たり前だ!その為の準備も着々としておる」
「そうか。なら良い事だ。向こうの軍も再編成が終わったらしい。こちらに来るぞ」
「来るなら来いだ!撃退してやるよ」
「それは勇ましい。しかしよ、あくまでも噂だが、15万近くの兵を動かすらしいぞ。大丈夫か?」
「15万?そんなにか?」
「あくまでも噂だが。近衛も動くらしい。こっちは、住人総出でも4万が限界だろ。北とラーライ合わせても、総数でも12万位か?劣勢だろ?」
「はっぁん!その劣勢なの知ってて、わざんさこっちにくるお馬鹿はおらんだろ?勝ちを見越してるのさ!」
「頼もしいねー勝てよ!」