ギリ!
「航空士より、操縦士へ、後100kmで山頂飛行場」
「操縦士より、航空士へ、了解した」
「うーむ」
「どうした?」
「思ったより燃料消費が激しい。何でだ?」
「そんな事も有るだろ〜しかし前の席は眺めが良いの〜今回が初めてじゃ、前座ったの」
「そうそう無いんだがな〜?金貨の重量間違えてないよな?」
「何度も確認したわい!」
「つかぬ事を聞くがよ〜。のぶ」
「何だ〜?」
「体重って、何キロだ?」
「うーん。180かな」
「はぁー?そんなに有るのか?80じゃねーのか?」
「180で登録したぞ!」
「お前が燃料食った原因だ!」
「航空士!書面は?計算どうだ?」
「80で書面回ってます。計算は……ギリです」
「細かい事気にすんなやー」
「あっほ!!重要だ!!お前の左前に赤いの点滅してんの見えるか?」
「おう!さっきからピコピコ光っておるな〜」
「燃料切れの合図だ!」
「はぁ〜!?不味いじゃねーか!どうすんだよ!!」
「あはは!安心しろよ!こう言うのは、少し余裕を持って解るようになってんだ」
「脅かすなよ〜」
ブルンブル……ブルンブル…ブルンブル…
「操縦士より、のぶ以外へ!落下傘確認せよ」
「何でわし以外なんだよ!」
「危なくなったら落下傘で脱出だ!」
「わし持ってきてない!」
「何でだよ!!」
「飛行場は目と鼻の先だ!頑張れよ!」
「左右のが停まったぞ!!」
ブルンブル…ブルンブル…ブルンブル
「このまま、滑走路に滑り込む!!衝撃に備えろ!!」
プスンプスンプルルルル
「はぁ〜危なかった」