日頃からの備え
「領内の訓練??」
「ミヤさんからの提案だ!ここも大分、人が増えて来た。今は落ち着いてるが、この先何が起こるか判らない。新たな住人にも適度な危機感を持ってもらわないと私も思っていたんでいい機会かと」
と言う事で、領主からの指示なので、警備隊隊長も呼ばれて、何をするかの打合せ。。。
隊長からの提案で、警備隊非常招集練習もおこないたいと。
まあ、これは表向きな話で、対毒ガスの対応。大量生産したマスクの装着訓練が目的。住民には、1人1個は配り終えてるがここに出入りしてる連中には渡してない。そいつらをどうするかなと。今回は住人に対してだから成り行きを見守るか。
やる事によって、問題点も出て来るだろう。
「何じゃミリオタ、これは?」
「試作の煙幕発生装置よ。上手くまだ動かなくて」
「うーん。これで街中覆うのか?」
「そうだよ。的を見つけなくさせる為にね」
「もうそろそろ訓練が始まるぞ」
「これは後にするか」
どれどれわしも様子見に行くか。街の中、数ヶ所に、薪を積み上げて火を着けるのか。火災訓練か。流石にここには警備隊が配置されとる。さて…
ピンポンポン〜ピンポンポン〜。
臨時ニュースを申し上げます。臨時ニュースを申し上げます。この放送は訓練となります。この放送は訓練となります。この放送を聞いた方は、お近くの人にも、声を掛けてください。この放送を聞いた方は、お近くの人にも、声を掛けてください。この放送は訓練となります。この放送は訓練となります。
ピンポンポン〜ピンポンポン〜。
本日9時、我が国と帝国と再度戦闘状態になり。本日9時、我が国と帝国と再度戦闘状態になり。
ピンポンポン〜ピンポンポン〜。
警備隊第1隊、緊急出動、緊急出動。警備隊第1隊、緊急出動、緊急出動。
ピンポンポン〜ピンポンポン〜。
警備隊第2、第3隊、予備出動。警備隊第2、第3隊、予備出動。
ピンポンポン〜ピンポンポン〜
ウーーーーンーウーーーーンーウーーーーン。
火災発生、火災発生、第2地区、第2地区。
火災発生、火災発生、第2地区、第2地区。
第3消防隊、出動。第3消防隊、出動。
ウーーーーンーウーーーーンーウーーーーン。
第2地区の住人は、避難セットを持ち避難して下さい。第2地区の住人は、避難セットを持ち避難して下さい。
ピンポンポン〜ピンポンポン〜。
住人以外の方は、警備隊の指示に従って下さい。住人以外の方は、警備隊の指示に従って下さい。
ピンポンポン〜ピンポンポン〜。
中々、上手く行ったのかな?全体で3時間位か。住人達はスムーズに動けておるな。数ヶ月毎に、訓練受け取るからな。避難所では、お疲れ様を込めて、食事の配給か。細かい事は、警備隊から上がって来るだろう。
後日、細かい問題点が分かり、対応可能な物は今すぐ対応。やはり問題は、ここに訪れてる人達。此奴らに、いきなりやらせても無理なのは明白。。またマスク等着けられない病人や子供達の件もあったので、シェルターを作ると話は出たが、地下だとガスが余計に溜まるらしく、強化した建物に作る事に決定と。
まあまあ、対応としてはいいな。
「もう、3機目を作ってるのか?」
「そうだね。他の飛行機も慣れ始めたんで、作るスピードが上がってるよ」
「まあ、いい事だ!」
「こっちは何組立ててるんだ?」
「これは96戦だよ。戦闘機」
「見た目が強そうで良いな!」
「材料も安定して生産出来る様になったからね。のぶさん。帝国が諦めるって事ないの?」
「残念ながらそれはないな。どの道こっちに来るさ。大敗北してるしな」
「そうか〜」
「今は皆で、その対応をしてるんだ。大丈夫さ」
さてさて、飛行機は順調だな。次はミラオタか。
「まだ、煙幕発生装置作ってるのか?」
「そりゃー作るわよ!」
「でも闇雲に攻撃して来たら意味無いのでは?」
「それについても、みどりに頼んで設置してもらってるから平気よ」
「そうなのか?なら安心だな」
今度は、要塞か。あっちは安心感があるからたまにしか行かないで済むな。
「ミヤどうだ?」
「反射面陣地は、完成しましたよ」
「そうか!良かったな!更に戦線を前に出したのか?」
「いえ。あれは偽物陣ですよ。ここより高さが有りませんが、あってもおかしく無い場所に構築中です」
「頭数足りるのか?」
「あそこ迄は、無理ですね。なのでこの前捕獲した、人形に鎧を着させてますよ」
「完全に偽物か笑」
「はい。先ずはあそこで痛手を負って貰おうかと」
「あはは。しかし盗られたら厄介になるんじゃ無いか?」
「逆に盗って貰いたいぐらいです」
「と言うと?」
「塹壕の下に、焼夷弾、爆弾を仕掛けて有りますので、ゆっくり休んでいる所を!」
「おー。怖いな」
「打てる手を打ってる感じですな」
「じゃあ、任せたよ」
さて戻るか。