カメラマン?
「そうそう!白黒写真機も出来たから試してみるよ」
「絵が出来るやつだな!やって見せろよ!」
「はい!ちぃーず!っとカシャ!」
「それだけでいいのか?」
「ここを覗いて見て、それでここ回すとボヤけてだのが合う所になったら、ここのボタンを押すとカシャ!それで撮れたよ」
「ほうほう。わしにも出来るぞ!!」
「丁度、フィルムがなくなったので、ここを引っ張って、くるくるすると抵抗がなくなったら引っ張るとここが開くと。フィルムが取り出せる」
「ん?この中に入ってるのか?」
「うーん。その元が入ってると言えば分かりやすいかなぁ。じゃあ、現像してみよう!研究室まで戻って!」
「じゃあ見てて!部屋暗くするから」
「この弱々しい赤い光はいいのか?」
「これは大丈夫!練習でこれ見てて、フィルムを取り出して、この機械に付いてるテープみたいなのにフィルムを挟んで丸めると。そしてこの容器に嵌める。そしたら現像液をくるくる回して少し待つ。回し終わったら現像液を出して、今度は定着液入れてまたくるくる回すと」
「ふむふむ。そうすると完成なのか??」
「待ってて。でまた定着液を出すと、さっき巻いたフィルムを取り出すとそうするとここに撮った物がフィルムに焼き付くと」
「茶色のフィルムとやらに、絵が付いとるな!でも小さ過ぎねーか?」
「これからよ。そうしたらこれにフィルムをセットしてこの紙をセットして、焼き付かせると!」
「紙に、絵が出てきたぞ!!」
「これが写真だよ!」
「これならわしにも出来そう!!やって見ても良いか?」
「うん!練習でやって見て!!」
「おー!わしにも出来たぞ!!これはわしが写ってるぞ!!」
「これが写真だよ」
「素晴らしいな!写真!絵師が描いたのよりそっくりじゃ!!」
「そうなの?」
「ミリオタの記憶にあったわし、あれ誰?って感じだったからの‥」
「そっ、そうなんだ‥‥のぶさんに写真機上げるよ。テストも兼ねてるから色々撮って見て、この場所も好きに使って良いから」
「そうなのか?」
「そうだよ!これの大きいのも作って、飛行機に搭載して上から撮れば!」
「!??!精密な地図が完成となるか!?」
「流石!その通り!地図以外にも、軍隊の動きが解るかも」
「素晴らしいぞ!」
「フィルムは、12枚撮れるから、沢山渡しておくよ」
この写真機は、すげーな!しかもわしにも出来るのが素晴らしい!!皆んなの姿を撮ってやるか〜!それを皆んなに見せびらかしてやろう!
‥‥調子にのって、100枚近くになってしまったがさてさて、現像して写真にするぞ〜
よく撮れとる!皆もいい顔だ!風景も良いな〜。それにボタンを押せばすぐじゃ!絵師の奴は時間は掛かるし動くなとかうるさかったからな。手打ちにしたいと何回も思ったわ!!
「お姉ちゃん!」
「なぁに〜みどり〜」
「カメラ作ったの?」
「カメラ???私は作って無いわよ。現像液とかなら作ったけど、どうしたの〜?」
「私達の写真も含めて、色んな人の写真が街に出回ってるよ!」
「はぁ?」
「ほら!これ!ミカちゃんの写真」
「何で!?あーん?兄さんだな!」
「ちょっと!兄さん!写真ばら撒くの辞めなさいよ!」
「写真?ばら撒く?何の話さ??」
「カメラ作ったんでしょ?」
「作ったけど、何で写真ばら撒くのさ?」
「うーん?確かに。でもカメラなんて、出来るの兄さんだけでしょ!!」
「そうだけど、そんな暇ない‥‥のぶさんに使い方と現像の仕方教えた」
「犯人はのぶさんか!捕まえに行くわよ」
くっくくく。まさか写真がこんな大人気とわな!!自慢したら皆んな欲しいってさ。そこで賢いわしは思いついた!
色んな写真撮って売りまくると!しかも人気のある人物は、1枚、銀貨3枚で売れてるわ!!風景写真も銀貨1枚で!賢いわしボロ儲け!!辞められんわー!!
「ちょっと〜。そこのお兄さん〜。新しい写真売ってくださいな〜」
「はぁ〜ぃ。いらっしゃいま‥‥ゲッ‥」
「ちょっといきなり何で逃げるのよ!!待ちなさいよ!のぶ!」
「わしは、のぶじゃ無いー」
「待ちなさいよ!そんなデカい図体で変装しても、ネタは上がってるのよ!」
「何をコソコソと写真、売り捌いてるのよ!!」
「わしじゃない〜。人違いだ〜。 パラパラ~」
「物的証拠も、出てきたわね!」
「何故わしだとバレた〜」
「写真機扱えるのは、兄と貴方だけよ!それに写真買った人に聞いたら、明らかに変装したのぶって皆んな言ってたわよ!」
「バレてたのか……」
「全く!コソコソするんじゃ無いわよ!」
「そんなに怒るなよ!順位、8位よ!因みにみどりは5位!」
「はぁ?」
「写真売上順位! ボゴ」
〜のぶさんの写真館〜オープン〜