はぁ?
この本の作りも凄いな。丁寧に作られている。ここは、これ程の物が作れる技術が有るって事か。
内容は、軍事的な事だな。絵も描いて有って判りやすいが。所々、見た事のない物や聞いた事無い言葉が有るな。これは、我が国でも噂を聞いた事があるが、情報隊や暗殺隊を育成する為の本って事か??
さて早速、施設内の許可が降りたから見て回って見るか。
射撃…場。弓矢をいる場所か…?
( パッン )
この音は、私の手を!何をしてるんだ?
「んー?あんたも訓練か?」
「いや。見てるだけだが、あれは何を持ってるんだ?」
「あれか?銃だぞ。あんた、住人じゃ無いのか?」
「いや。こちらに保護された難民だ」
「あーじゃあ知らないよな。あれは新しく出来たワルサーPPKって奴だぞ。ここの領主の長女様が小さい人にも撃てる様に新しく作ってくれたんだぞ」
「どんな仕組みだ??」
「細かい事は解らんけどなー。そうだ!これから俺も初めて撃つんだ!そばで見てみるか?」
( パッン パッン )
「弾倉に、この弾を入れて、こいつを銃の本体に入れて、このスライドする所を後ろに引っ張っるといつでも弾が撃てる。撃つには指をだな、ここに引っ掛けて的に向かって引くと」
( パッン )
「おー。当たったぞ!」
「待て!それだけで?あの的は帝国の鎧だよな。小さいが穴が空いたぞ」
「そりゃそうだ敵を倒す武器だからな」
はぁ?弓矢でも射抜くのも大変なんだぞ
「あそこ迄の距離は?」
「確か、10mだったかな」
こんな小さな銃って奴が??その距離で?
「何か大丈夫か??」
「ああ、ちょっと頭が追いつかなくてな」
「俺も初めて見た時は驚いたよ。剣が最強と思ってたから」
「そうだな。俺も思ってるよ。これも最も遠くから出来れば、最強だな」
「はぁ?何言っ…そうだったな難民さんだものな〜。あっちにある長いやつ見えるか?」
「あの槍?みたいな奴か?」
「そうそう。あれは98って言って、1000m位迄、撃てるみたいだぞ。ここの的は確か500mかな。それ位は当てましょうって練習してるぞ」
「はぁ?」
「びっくりだよなー。剣持っててもそんなに離れた所から撃たれちゃ〜どうにも出来ないよな〜。それと難民さん、ミカ隊長さんは2000m先の帝国兵を撃ち抜いて、ピンチを救って勲章貰ったんだぞ!だから怒らすなよ」
「はぁ?その子って5〜6歳の女の子か?」
「そうそう!前にここでふざけていた奴がいて、たまたま居たミカ隊長が、ブチ切れて的にぐるぐる巻きにされた挙句、頭の上にリンゴ載せられ、それを撃ち抜いてたの俺は見たぞ」
…………
「そうか。気をつけるよ」
「俺はもう少し練習するからよ〜」
「あ、あ、すまなかったな。良い兵隊になりそうだな」
「あ〜。俺は兵隊じゃないよ。ここの住人は、3か月に1回、訓練を1日受けなきゃいけないんだよ」
「はぁ?何だって!?」
「まあ、驚くよな〜。俺は他の国の事知らないからな〜」
そこじゃ無い!!!!!そこじゃ!!
じゃあ住人の殆どが銃ってのを扱えるのか?住んでる人口は?街の規模は?
次、次見に行くぞ〜
手榴弾訓練場
「は〜い。練習する方こちらですよ〜」
「私、初めてなんですが大丈夫ですか?」
「はい。まず説明しますね。この木の部分、下に蓋が付いております。ここを回すとこの様に蓋に紐が付いております。そうしたら木の部分を握ります。人によってですが蓋に紐がありましたよね?小指を引っ掛けたまま投たり、左手で紐を引き抜いたりします。約5秒後に爆発するので、敵に目掛けて投げてください!」
これなら私にも出来そうだ。
「投てみていいか?」
「はい」
( ボッん! )
「はい!練習弾ですが中々良かったですよ!初めてでの人族なら30mなら良い距離でした!」
ふぅー。ん?
「あ〜ら、奥さん、調子悪いじゃ無いの?どうしたの?」
「やだわね〜。もう歳かしら〜。150mしか飛ばなくなって来たわ〜。前まで180mはいってたのに〜」
「たまにわそんな事もあるわよ〜。終わったから果物頂いて帰りましょ〜」
「そうね〜。練習後に頂ける、ここの果物美味しいからね〜」