悩みは尽きません
これでひとまず高度計は問題なさそうな。直ぐに量産と。
風力計なんでどうすれば?うーん。ん?距離計測で作ったあれを改良すればいいのか?計測時間を決めて、風の力で何回転したら1とか基準を設定すれば。何事も試してみないとね。
九六式十五糎加農が出来て、頂上へ持っていければ。
それとV1ロケットの改造。本体の大きさか?それと軽量化、エンジンもか。ジャイロコンパスの搭載か。ジャイロコンパスなんて作れるかしら。まあ、兄さんに丸投げと。
合成樹脂の野菜籠も出来たので早速量産。
兄さんからも細かい成形が来てたから型を作って貰って、こちらも直ぐにと。発電所の建設も始まり出したし、いよいよ始まるわね。
後は、ガスマスクか。塩素ガスは既に出来たし、ガスマスクも理論な考え方で、現物も何個か出来た。イペリットは原料がまだ見つからないからこれはまだ無理。
でもガスマスクは、このまま製造していいのかな。もし本当に撒かれて時にガスマスクが上手く機能しなかったら。。。どうしよう。
あのうつけもんめ。お主が強く思っている事が、わしが記憶を覗かなくても、聞こえる様になってしまったじゃ無いか。
そこから先はわしの出番よ。中立国に頼んだ生きたままの魔物捕獲は、断られたから次にやる事は、あれしか無いな。念の為にミヤに頼んでおいたのは、良かったかな。
さてさて、どうやって彼奴からガスとマスクを奪うかな。ミヤにもこの話をしておかんとな。要塞に行ってくるかな。
「ミヤ、忙しい所悪いな」
「のぶ殿、どうしましたか?」
「かなり要塞建築が進んでるな。山の上から見たぞ」
「もう完成ですか?」
「まだ、開通したってだけだかな」
「そうですか。さくらさんも色々と考えておりますからね」
「お前達の時代と言うか、さくらの時代の情報は記憶から見たが、彼奴らからしたらここも酷な事よ」
「まあ、そうですな。私はここでの経験もありますからな〜。その感じですともう出来たって事ですかね」
「あ、あ。ミヤからも聞いてたが塩素ガスは、原料有れば比較的簡単って聞いてたからな。中々出来んと思っていたが、どっちも出来とる」