変な事ばかり教えて…
「お父さんーー!!あれ、みんな!!」
「お前もかー?給料って何?って話」
「兄さんも!?みどりも?」
「うん。皆んなから給料って何?ってのとお金払うの?って」
「それとこの人達は?」
「父さんが集めた、数字の強い人達」
「爺も!何で止めなかったの!」
「気がついた時には、配っておりまして…」
「他の人達はー?」
「はい!ここの領主様家族は変わったお方達なので、変わった事するなと思っていました!それも領主様の指示だったので配りました」
「………」
「えっと。。のぶ何か考えある??」
「うむー。ここに居る全員街に行って、取り合えず明後日、住人書だけ!持って来てと話を変更!と話を振りまけ!親父殿は、わしと明後日の演説を考える。ミリオタちょっと記憶を拝借するぞ」
どたどたどたどたどた
「ちょっとー!あなたー!」
母さん。。。。
「?」
「はい!はい!家族全員で行く様に!!」
当日。。。
「いやー。良い天気だなー。マイクとスピーカーが完成してた!蓄音機も!」
「ちょっとー。大丈夫なの?」
「さっき使ってみたら、声も大きく聞こえたし、録音ってのも上手くいったぞ!」
「そっちじゃない!!」
「あはは。解っておる!平気さ〜。そろそろ始まるさ」
忙しい中、皆集まってくれて私は非常に嬉しい。昔からここに住んでいる住民達は、よく知ってると思うが、この地は非常に貧しく今日の食事をするのがやっとで、生きていく事すらままならない生活を営んできた。しかし1年前から少しずつ土地を開墾し、特産品の開発を行って来た。それから少しずつでは有るが私達の生活は改善し、豊かになって来た。他領からの力を排除し、大きな一歩を進む事が出来たのもここに住む皆のおかげで有る。それからは、北の国や南の領地共に力を合わせて更なる発展に取り組んできた。
しかし残念ながら豊かになったこの領地を狙う新たな敵も出て来たのも事実で有る。私達は、知恵と勇気で、あの帝国すら追い払った。だが、あの帝国はまだこの領地を狙っておる。次がいつになるかはまだ解らない。でも間違いなく次は来る。今一度、皆と手を取り合って次に向かって行かなくてはならない。知っての通り、新たな仲間も増えて昔と同じ事が段々と出来ない事も事実としてあるので、私から月に1度、給料と言う貨幣での支払いを皆に送る。これは私が考えて、職業や年齢、役目や危険性を判断した物である。今までは、衣食住を提供しこれからも新たな仲間には提供したいと思っているが、新たな仲間達とここに住んでいる仲間達では、基準を揃えるのは、中々と難しい。そこで分かりやすくしたのが貨幣を基準とした物だと思って欲しい。それなら皆も金額を見れば分かりやすいだろう。それが私からのこれからの願いだ。これから給料を渡す!以上だ!ジークジオン!!
「うーーおーー!ジークジオン?」
「ジークジオン?!ジークジオン!?」
「ぷはははーー」
「兄さん、うるさい!」