非科学的な事は・・
その日の夜中。さくらは、ぶつぶつと暗い廊下を歩いていた。
「こんな夜中にトイレに行きたくなるなんて。私は寝たら滅多な事じゃ起きないのに」
子供の身体のせい?しかもトイレは外で汲み取り式!どうにか水洗に出来る様に考えなきゃ!せめてもの救いは、夜空が綺麗だった。何処かの高原の夜空だったわ。見覚えの無い星ばっかだったけど。
ん??大広間の扉の前あたり?火の玉!?あわわわ。フワフワと揺れて居る。こんな非科学な事あり得ない!でもハッキリと見える!
こっちに来るーー!!走って自分の部屋へ逃げ込んだ。
次の日の朝
「あっ、お姉ちゃんおはよー」
「おはよ。。」
「どうしたの?顔色めちゃ悪い。寝不足?」
「そうね。寝つきが悪くて。。」
「早く大広間へ行こう」
大広間に行くと、他3人は席に着いていた。
爺が既に朝食を用意していた。しまった!
あの固いパンと豆スープ。。。全員でお母さんを見る。。。皆んな黙々と食べ始める。
「ご馳走様。じゃあ各自昼に教会でな、母さん後は、頼むぞ!!」
「てか、昼って何時よ?」!?時間が解らない。
「爺、昼ってのはいつだ?」
「太陽が真上に来た時ですぞ」
そんな曖昧な。。。。
「じゃあ、各自そんな感じで。。。」
「さくら一緒に農家の方へ行こうか」
「そうだね。お姉ちゃん。でも裏庭によるよ」
「あー。昨日埋めたやつね」
「そうそう」と歩き始める。
「特に変わらないでしょ?」
「芽が出てる!?」
「え!?そんなに早く出ないでしょ?」
「見て」
「何で!?あっ。鑑定」小麦。イネ科コムギ属。
「みどりの鑑定してみてよ」
「うん。鑑定」小麦。今までの小麦より2倍早く成長する。
「えー!?大豆は?」
「鑑定」大豆。今までの大豆より2倍早く成長する。
「このさつまいもみたいなのは?」
「鑑定」名も無き草。地球のさつまいもに似ている。3ヶ月程度で収穫可能だが気温が低くなると成長が遅くなる。
「どどどーゆーことー!?」