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スキルは無くとも

これで、準備も整いつつありますな。例の件も領内の通貨の件もな。よしよし、順調!

ほぅー。シュトルヒも飛んでおるな。カンノやるなー。どんどん動かせる奴増やしてくれ!


カンノと誰が練習しとるんだ?よう見えんから、双眼鏡で見てみるか!

おー。農筋とルカが操縦席か後ろにはミカが……

はぁ????なんで????ちょっと待て!?飛行場へ行くぞ!!


「カンノさん!如何でした?」


「非常に安定した、綺麗な着陸だったし、大分上達したぞ!」


「やったね!」


「ルカの方は、操縦が少し雑!もう少し丁寧にしないと墜落するぞ!」


「ちっぇー!」



「おまえらーー!!」


「作戦参謀殿!如何致しましたか?」


「何であいつらが、操縦しとる!」


「はっ。農業大臣が空からの農薬散布を行いたいと申し出がありました!」


「はっ?」


「海外では広い農地に飛行機で散布するそうです。私も見ましたが、人による手動散布は、人手と時間が掛かり過ぎでありますので、理にかなってると思いました」


「そうじゃない!何で飛ばす事が出来るんだ!」


「はい。シュトルヒの操縦系改良を行なっておりましたので、前席どちらに座っても、操縦桿を触る事が出来ますので、教わる方も感覚を掴むのが早いと思われます」


「そうではない、スキルは?」


「はぁ?」


「ちょっとー。のぶ!スキルが無くても、私だってちゃんと教えて貰えば、覚える事は出来るわ!!」


…………あー。わしはスキルの件が理解出来たからそれしか見ておらんだった……それしか出来ないと決め込んでおった。わしはまた、ここでも大きな間違いをする所だった……


「そうだな。誠にすまん。誰も学べば出来る様になるな!」


「そうよ!」


「で、ルカとミカは?」


「たまたま空飛んでるの見つけてよ、カンノが暇な時に教えてくれた。ミカは只今、休暇中」


「そうであるか…まあいいか…他の練習生は?」


「はい。皆非常に優秀です。離着陸は既に可能です。シュトルヒもこの1機のみ。赤とんぼは完成しておりませんので、格闘戦等の練習が出来ませんので、学科の方に重点をおいてます」


「操縦者の人材育成頼んだぞ」


「はっ」



ミヤさんも素早い動きだな。シュトルヒ軍仕様か。コックピットの改修。操縦者1名。後ろ2人乗りか。

これは直ぐに出来そう。製造はまだ先になるけどモックアップ渡しとこう。


発電所の建設か。テストで合金が出来たか。場所を決めて貰わないと。これも考えないとな。

エグニマ暗号機か。これは俺が直接だな。難しい物が増えてきたな。。。ふぅー。


飛行機から農薬を散布する装置。みどりからか。成る程な。空から散布すれば、時間短縮、人手もかからんからな。まあ、飛行機がまだまだ足りんけど。こっちも作っておいた方がいいな。



ここに来て、1週間か。体力もかなり回復してきた。兵舎も随分と真新しいな。ここでの住み方なる本を貰ったが、挿絵まで入って解りやすい。今日は義手となる物を作りに行くと言われたが、何のこっちゃ?

看護士が迎えに来ると言っていたが。どうなる事やら。そもそも辺境の地?我が国より発展してるじゃないか!聞いた話は当てにならないな。


「グランさんですね。こちらにどーぞ」


「はい。義手ってのを作るとの話を聞きましたが一体何ですか?」


「グランさんは左手を失っているので、仮の手をこれから作りに行きます」


「手を作る?」


「はい。全く無いよりは、生活が大分楽になると思いますよ」


「はぁっー?」


これは!ハハハ。

確かに手を作ったぞ。右手で指の角度を付ければ、物も持てる。。無いよりは楽!確かに。涙が出てくる。。。


「ここに居ったか?」


「確かのぶさんでしたか」


「また話を聞きにきた。すまんが2人分のお茶くれるか?」


「はい。お待ちを」


「さてだ。その小さい奴をやった話の後を聞こうか」


「どうにか、大きいのを1つと小さいのを2つにトドメを刺しました。中から兵が出てきて、それで人が乗っているのが解りました。火が消えた後、小さい奴の中を見ましたが棒やら見た事の無い物が。風車に使う歯車の様な物も」


「大きい奴の中は見たのか?」


「いえ。残りの2つとも、大爆発を起こして、バラバラになりましたよ」


「ふむ」


「その腕はいつ?」


「これは大きい奴に、槍を刺そうとしたら、パンパンと連続に音が聞こえたら吹き飛んでいました」


「そうか。帝国軍の他の兵は?」


「見ませんでした」


「それから、お主は如何なったんだ?」


「負傷兵と共に後方に下がりました。そこには私同様に、弓矢や槍、剣とは違う傷を負った物が多数いました。隣に寝てた負傷兵は、騎兵でしてね、突撃した時に同じくパンっと音がしたら馬がやられ負傷したと言ってましたね。火を吹く箱は見てないと」


「うーむ。他に何でも良い。気になった話は聞いたか?」


「んー。兵では無い者から聞いたんですが、空に大きな鳥が飛んでいたと。ピューとカン高い後が聞こえて、気がついたら家が爆発したと」


「そうか。また話に来る。体調の回復に努めよ」

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