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やな予想は当たるもの

「少しは落ち着いたか?」


「はい」


「さっき言った事がここの基本的な方針さ。慣れもそうだが、理解しろ!」


「解りました」


「これから、兵舎へ向かう。そこで話を聞くぞ」


「さてさて、帝国が攻めて来た位から話してもらおうか」


「私は、軍所属で帝国との国境から数キロ離れていた所に駐屯してました。国境警備隊から帝国がおかしな動きをしていると報告が上がり、上にも報告しましたが条約があるから気にするなと。帝国の演習ではないかと」


「上の判断はその程度か?」


「はい。私も条約が有るので特に気にしておりませんでした。それに帝国が我らの国を攻めても特にメリットは有りませんし」


「そうであるか。それから?」


「数日経ってから、帝国が突然侵攻。国境警備隊程度では、如何にもならず。私の居た隊は、異変を感じて緊急出撃しました。しかし、私の居た隊では数が少な過ぎ、足留にもならずに、村人を保護しつつ、村や橋を焼きながらズルズルと後退」


「撤退の上等手段だな」


「はい。我が国の軍も動ける部隊は、帝国に迎撃命令が出ました」


「お前の居た隊は?」


「ズルズルと後退し、自軍の隊とやっと合流。その時に、ラーライ、オータ領が難民引き受けるとの話を聞いたので、中立国に入らない様にそちらへ迎へと引き連れていた村人を説得して、避難する様にと伝えました」


「そうか。続けろ」


「はい。自軍と合流しましたので、反撃を行う事になりました。我が国では河川がかなり流れておりますので、河川を防御線として、迎え討つ準備をしておりました。数日経って帝国がやって来ました。ここからは笑い話とでも気が可笑しくなったと思われても構いませんが、鉄の火を吹く物がおりました」


「ほぉほぉ。それで?」


「はい。彼奴らは、河川を越えられませんでしたので、身動きが取れなくなった所を弓矢や槍、剣で襲いましたが歯が立たず、火炎瓶でどうにかトドメを刺しました。同じく小さい奴も同じ手で」


「その火を吐くのは、この菱形のか?」


「そうです!こいつです!動きは遅いんですが歯が立ちませんでした!」


「小さいのは、これか?」


「はい!こいつは足が速く、沼地にした場所に誘い込み、ロープ等で動きを鈍らせ、同じく火炎瓶でやっとトドメを刺しました」


「なるほどな。解った。また話を聞きに来る。ここの指揮官はミヤだ。ミヤには伝えとく。お前より若いが能力はピカイチだ。また見た目で判断するなよ」


「解りました」


ミリオタ、お前の想像通りだ。小さい奴は、FT -17だ!

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