道のり
はぁ、はぁ、はぁ。疲れた。。。帝国が攻めて来てから、戦ってきたが左腕を失ってしまうとはな。
国境警備隊からの情報で帝国の動きが怪しいと、報告は着ていたがまさか攻めて来るとは。条約は無視されて…
戦友達は、今どうなっているのだろうか。我が国も帝国の次に多い人口を有している。早々に落ちる事が無いのがせめてものの救いだ。
それにオータ領又はラーライ領国占領地域へ避難しろと、国の命令で難民と一緒に向かってはいるものの、そんな辺境の地へ向かってどうすると言うのだ?難民保護を行なってると話だが。。後、2週間も歩けば何方かの占領地域届くだろ。
さて、地下トンネルに着いたぞ。資材が大量にトロッコに積まれておるな。各要塞の強化のせいか。資材の上にでも適当に乗って行くか。
うーん!よく寝た!本要塞に到着〜。ん?
「ミカ!」
「のぶさん!久しぶり!」
「お前さんは、ずっとこっちに居たのか?街では見かけんかったが」
「そうだね。ミヤさんに図面貰って、皆んなで頑丈な要塞作ってる」
「カルサもか?」
「そうだね。カルサは今は、テケとケッテン引き連れて難民探しに、出掛けてる」
「そうか。兵達はどうだ?」
「要塞作ったり、訓練したりして過ごしてるよ」
「上々だな!不足してる物とか欲しい物とかあるか?」
「うーん。今の所ないかな。でも」
「でも?」
「私がここで働くって、言ったらお姉ちゃんが心配して、新型の武器沢山送って来てくれるのは良いんだけど、要塞が完成してないから置く所に困るかな」
お姉ちゃん?ミリオタの事か。20mm砲やロケット砲まで既に有るじゃないか!あいつ優先配備させてるな。。
「まあ、それだけミカの事が心配なのさ!多分、その内37mm機関砲って奴や50mm野砲タイプも届くぞ」
「そっか。。」
「ミカ、お前さんは98装備だがStG44とかじゃ無くて良いのか?」
「98がいい!でも近い敵倒すのに小さいのが欲しいかも」
「61より小さいって事か?」
「うん!」
「解った!わしから伝えておくよ!それと要塞の周りを見て見るぞ」
「地雷原の所には行かないでね!」
要塞も補強も兼ねて、コンクリートで作り変えておるのか。防御力の強化と対戦車砲を撃つための窓か。
それに、あれはチェコの針鼠とやらか。木製と金属製を混ぜての配置に、深目に掘った塹壕か。対戦車を意識した物か。そういやー。対戦車地雷は作らんのかな?あれも有効だと思うんだが。後でミカの武器事、話す時に聞くか。それにダミーの塹壕にこの前の戦で鹵獲した、帝国鎧のダミー人形の配置か。うんうん、中々良い感じじゃないか。
この双眼鏡は、便利じゃなー。
ん?雪か。。。
この辺りは、降るのか。積もらんと良いな要塞に戻るか。