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会合

「わざわざ起こして頂いて、有難う御座います」


「いえいえ、お忍びなので、気を使わなくても良いぞ。しかし急に3者会合とは。何か至急な……でも無さそうだな。武官すらお互いに外させるとは」


「まあ、雑談として聞いて貰えば良い。今から話す事を信用しろともわしは思わない。下らない戯言と思えば、それでも良い」


「のぶ殿らしくない言い回しだな。まあ良いぞ。聞いてやる」


・・・・・・・・・


「何とも……スキルの話は理解したが。。それ以外の話は残念ながら、否定も出来ぬ」


「何故そう思う?」


「この町を見て見ろ。納得するしかなかろう。何もかも常識より外れておる。何か有るかと思っていたがまさかな。別の世界か。ふふふ。可笑しくて笑ってしまう。それで我にどうせよと?」


「そちらの国の住人全員分のスキル分類をして欲しい。それとこちらが要望するスキル保有者をこちらの領地への移住をお願いしたい」


「人質を出せと?」


「そうでは無い。帝国を潰すまで人を借りたい。勿論、潰した後は国に戻るも良し、ここに住むも良し。本人に任せるし、お前にも任せる」


「成る程な」


「家族で移住も良いし、単身でも良いし、そこは本人に任す。勿論、それにはそれなりの保証もつける」


「しかし何とも今は答えられんな。我にしてみれば、優秀な人材が抜ける事になるんだろ?」


「無論、お前の軍や内政、必要な人材は渡さなくても良い。例えばの話になるが、今はレンガで建物を建ててる、いち作業員が鑑定スキルで、何とこんなスキルがって奴が欲しい」


「それでも優秀な人材が抜けるのは変わらんだろ」


「しかし、今はいち作業員。そのスキルを見抜けなければ、そいつはただの作業員」


「面白く無いな。人を見抜けないならこちらに寄越せか…」


「言い方は、悪いがそう言う事になるな。こちらとしては、信用が置ける国の協力とその人自身さ。それに機密に当たる区画の許可に、我が領地の軍の入隊迄、考えておる」


「ラーライはどうなんだ?」


「ラーライは、わしが旧中央領の後始末を押し付けて、人手は取られておる。中立国の情報も入っておるのだろ?あっちはあっちで建て直し中で人手の余裕は無い。となると比較的に安定してるお前さんの領民をって事さ」


「成る程な。話の筋は通っておるな。見返りは何をしてくれる?」


「その人材が関わった件の情報や経験、そのままそちらに渡す」


「それは、戦の終わった後か?」


「いや。今直ぐでも良い。渡し方はそちらに任す。手紙の検閲とかこっちに来てる武官との接触を妨害する気もない」


「本気か?機密に当たる部分も出てくるのではないか?」


「何度も言う。そちらから来た人員には、待遇はこちらの住人と同じ扱い。違うのはそちらの国にも管轄権があるって事さ。だが、普通に危険な物もこちらには有るから、それらは経験を積んだり、説明を受けてからの話になるが」


「ふふふ。そこまでしてか」


「戦に負ければ、ここは無くなる。それを阻止するには、思い付く限りの対応をしたいだけさ」


「よし!解った!早急に進めるか。こちらも定住化計画が進んでおるから、時間はそれ程掛からんだろう。直ちに再度鑑定を行う。また細かい部分は、再度交渉で良いな?」


「あ、あ、勿論それで良い」


こちらで判定してるスキルの文字資料も渡したし、後はあちらでどの様なスキルが解るかだな。

それと北の国へ繋げた道が既に老朽化が出ておるので、補強工事とあわせ拡張して欲しいか。そりゃーあれだけの馬車を走らせれば、痛みも激しくなるか。。中間地点に作った休憩場も

どうせなら、トロッコも走らせられる様にした方がいいのかな??

それらに伴う、人手はあちらから借りるのもありだな。やる事が多すぎだなー。


ん?新しい輸送車か。二次元やガイが居なくても、進んでおるな。ちょい寄り道するか。


「これは、新しい輸送車か?」


「のぶさん。そうですね。モックアップですが、あちらで一部ですが車体の組立を始めていますよ」


「ほぅー。早いな」


「ええ。実寸大の模型と後はある部品を可能な限り使う事ってなってますので、試作1号機は、早目に完成すると思いますよ」


「頼もしいな!頑張ってくれ!」


「はい!」


順調、順調!


飛行機っちゅーのを早く見てみたいなー。何処で作ってるんだ?工場が同じ型ばかりで迷うなぁ。前に貰った地図が既に、役に立たない位の建築スピードって何なんだ。。


ここか????


「おーす!ガイ!ここにおったか!」


「おう!」


「何じゃこれは?」


「飛行機ってのに使う、星型エンジンって奴さ」


「今使ってる奴と、大分型が違うな」


「小型軽量で、大きな馬力を出せるらしいな」


「ほうほう」


「それの試作中さー」


「何だか偉く楽しそうだな!」


「そりゃーそうさー!!今までこんなに楽しい事ないぞ!ちょっと前まで、鍋やら包丁、鍬ぐらいなもんしか作ってねー!俺はこんなに楽しい事は初めてだ!」


「そりゃー良かったな!頼むぞ!!それに飛行機ってやつは、何処で作ってるんだ?」


「この建物の裏だ!若様が居るはずだ」


「そちらにも顔だすか!」


おー。大きいなー。二次元はおらんな。これが飛行機ってやつか。2種類も造るのか!!見た目は大分違うな。これが飛ぶのか〜。こっちは2人乗りか?で、こちらは4人乗りなのかな。早く飛ぶ所を見て見たいもんだな〜。


後は、要塞方面へ行って見るかな。ケッテンではかなり時間が掛かりそうだから、地下トンネルで行くか。トロッコは直ぐに乗れるだろ。

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