機関砲
例の件の下準備は、整いつつあるかな。ムカン方面の戦況を詳しく聞きたいんだが、難民達に聞き取りしても、いまいち分からんな。まあ仕方ないか。。そう言えば、難民から志願兵が集まってると言っておったな。様子を見に行くか。
「ミヤ、志願兵はどんな感じだ?」
「のぶ殿、皆んな優秀ですよ。亜人族系は、元々からの運動神経。私からすれば羨ましい限りですよ」
「どの位で、戦力になる?」
「既に、61、手榴弾、パンツァーファーストの扱いは問題ありません。兵士としては十分です。しかしながら…」
「指揮官か」
「はい。ここにいる者は元々、商店や農民達です。軍属経験者が居れば、問題ないのですが」
「軍属は、今は戦さ中か。。」
「はい。かと言って我が軍から、指揮官を出す程、余裕がありません」
「そうだよな」
「なので、この者達に、兵器、食糧等運搬の護衛をさせて、あちらの軍に扱い方を教える。が今は最善かと」
「その方向で、行くか。ミヤの判断で人選を済ませ、次々に送り込むとするか」
「承知致しました」
さて、次は兵器の製造具合でも見に、ミリオタの所へ行くかな〜。
「何、考え込んでるんだ?」
「そりゃ考え込むでしょ。これでいいのかと」
「お前の考えは分かる、今出来る事をやるしかないのさ」
「それは解っているけどね」
「これが機関砲って奴とこれは50mm対戦車砲か」
「機関砲も問題無く動いたわ。8発クリップ。50mmは、仰角+45まで動く様に改造したわ。これだと口径は小さいけど、野砲にも使えるわ」
「こっちのロケットは何じゃ。木の箱に入れて」
「思い出したのよ。ロケットは再充填するタイプと木の箱に入れたまま、発射出来る事を。このまま輸送して、セットすれば発射可能。これで少しは準備時間が短縮出来るわ」
「成る程な。まあ変な言い方になるが無理はするなよ」
「解ってるわ〜」