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悪巧み

さてさて、わしは例の件の製造を見に行くかー。


「あれ、ガイはおらんのか?」


「ガイさんなら、何ちゃらエンジンを作るって、どっか行きましたよ」


「そうか。まあいいか。例の件は如何だい?」


「それならこちらへ。どーです?多様で繊細なデザインのアクセ……」


「うつけものー!!そっちでは無いわ!」


「つい」


「こちらの洞穴へ」


「おっお。。パッと見、区別ができんでは無いか!!」


「はい。鑑定スキル保有者でなければ、解りません。削ったりしたら即バレますが」


「しかし、既に出来てる量が多く無いか?」


「ガイさん計算得意じゃ無いですからね。。既に10万枚近くありますよ」


「え???」


「次期領主様が言う生産性向上って言うやつですよ!」


「まあ、いい。このまま生産をつづけてくれ」


思ったより、完成しとるな。あのアクセサリーもそれなりの引き合いがありそうだ。

今度はムムカに会いに行こうとするか。


「おす!奴等は来たのか?」


「はぁ〜。あれからまだ数日しか経ってないじゃ無いですか。。」


「まあそうだが。てっきりいつも荷馬車の警護に同伴している冒険者風の奴等だと思ったんだがな」


「なっ。」


「先日、街の中心部をフラフラしてたんだが、おかしな殺気を出してる奴がおってな〜。まあ人混みが多くて、特定は出来んかったが。大方、以前からこちらに来ていて、発展具合やら何やら情報を集めてたんじゃ無いか?若しくは、ここに移り住む様に、仕向けた奴もおるんじゃ無いか?」


「のぶ殿!」


「まあ、安心せい。こっちとしては、手数を増やしたいだけよ。そもそも帝国との戦争に負けたら、ここもこのままじゃなくなる。それはお主も解るだろう」


「・・・はぁ〜。何でもお見通しですか。。のぶ殿の言う通りですよ。今は、街を散策中ですよ」


「じゃあ、ここで待つか」



「貴様か。わざわざ私を呼びつけたのは?」


「あ、あ。そうだ。率直に聞くが、ここと帝都どちらが良い?」


「はっ。比べる事もない。良いところだな」


「鑑定スキル保有者は何処じゃ?」


「決定権が有って、スキル保有者なら1人でも構わないんだろ?」


「成る程な。案内するからケッテンに乗れ。ムムカもな」


これは・・しかも帝国金貨!しかもこの量は・・一領地にしてはかなりの財力!


「如何じゃ〜。だかな鑑定で見てみろ」


「偽金貨!!」


「そうだ。この偽金貨をお前に売ってやる。そうだな。交換率は本物の金貨1枚につき、偽金貨を5枚で如何じゃ?それと、石鹸、香水、酒、タバコも売ってやる。まだ市場に出てない物じゃ。支払いは勿論、本物の帝国金貨じゃ」


「これは・・・・帝都内の貴族に食い込んで、時期を見て、経済を破綻させる気か?」


「話のわかる奴は、ええの〜」


「はぁっーはぁっー。面白いその話乗るぞ」


「この商品を貴族に売りまくって金貨を集めろ!それに足がつかない、金の板100gを数百枚、お前に渡す」


「これはこれは、至れり尽くせりだな。何故そこまでする?」


「お前も言っていただろ。ここは良い所だと。戦に負ければここも無くなる」


「・・そうだな」


「商品や偽金貨は、密輸の得意なムムカに任せる」


「のぶ殿!!」


「笑笑!まあ、目安は半年後には偽金貨を一斉にばら撒きたい!」


「ああ。解った!任せとけ!俺は、もう少しこの街を楽しんでから、護衛として戻るさ」


これで少しでも帝国内を混乱させてやる。出来ればムカンと帝国交戦地域近辺で、ばら撒いてからの発覚がいいかな〜。

まずは、彼奴の実力を見せてもらおうとするか。

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