中立国からの品々
「おーす!ムムカさん!」
「また、変な呼び方で!」
「まだ黙って居てね!」
「まさか私が思っている事分かります??」
「そりゃー、賢いムムカさんでしたら分かりますよね」
「はぁぁぁぁ〜。。何で恐ろしい事を!」
「わしらは、目下戦争中!お主も判らないわけでは無かろう?」
「まあそうですが」
「完成したら、お主に必ず言う。骨のある奴が来たら、お前も同席しろ!」
「えーー」
「色んな意味で、上手く立ち回れ!連絡は取れたのか?」
「ええ。後はいつ来るか待ちですよ」
さてさて、今日はやっとわし専用のケッテンクラートが完成したので工場に取りに行くぞー!
おお。かなりの数が出来ておる。わしのは真っ赤にしてもらったぞい。ミリオタは赤い彗星っていっとったなー。意味はよー判らんが。目立ってええのー。
うひょひょー。運転も楽しいぜー。移動も楽ちんだ!
馬でも良かったんだがゴーレムになったせいか、馬が怯えて近づかなくなってしまった。
馬好きだったんだがなー。
久々に街中を見て回ってみるか。工場地域は更に、大型の工場も大分建ってきたな。
ここは、何の工場を建ててるんだ?ジェリカン工場??ジェリカン?んー。ミリオタの記憶を探るかー。。ほうほう。燃料や水を運ぶ缶か。確かに燃料を使う奴も増えたし補給は重要だからの〜。
ケッテンクラートの派生型がかなり活躍しておるわい。このクレーンって言う物は便利じゃな。これでは中々わしが乗るやつも貰えん訳じゃ。
レンガ工場も5倍位増えとる。北の国と中立国向けか?その隣には木材乾燥工場と加工工場に、強化型の荷馬車の生産ラインか。
ライオンヤローの木材か。増え過ぎた木もこれだけ消費出来れば奴も喜ぶだろうな。あの気持ち悪い森はほっとくとどんどん増えてきて困ってたからな。
こっちの建物はなんじゃ?母殿と農筋、カリムじゃないか。
「何しとるんだ?」
「中立国国からの荷物の検品よ」
「しかし種類も量も多いなー」
「ある程度、種類を別けてるわ。植物の種や苗木は私が見るし」
「母殿は?」
「私は、ただの興味かな。まあ書類を纏めてはいるけど。見た事の無いものばかり」
「カリムお主は?」
「中立国からのこの荷物達と戻って来たところですよ。全部で後、2便程来ますよ」
「あっちの様子はどうだ?」
「旧領地迄、取り戻して今は擁壁の再建中ですね。こちらからのレンガやら何やら急ピッチで送り込んでますよ。それらは直ぐに売れて、大量の契約が取れましたよ!」
「それは良かったな!落ち着いたら、ムムカとゆっくり話してくれ」
「はい!勿論」