連射
「あー。聴こえるか?」
「聞こえとるぞ。ライオン」
「帝国軍は、約3万。防衛を強化中だ。はっきりしないが、旧中央領には多くても6万向かってると思われる。全体で10万近くかな」
「なるほど。まだ手を出すなよ。要塞に接敵してから、こちらからまた連絡する」
「ああ、解った」
「と言う事だ、ミヤ」
「解りました。第一戦闘体制に移行します!私は、要塞に入ります。また要塞から1番近い通風口要塞には、ミカ隊長に指揮を任せテケ隊も3両を配置します。カルサには、ハ号3両、テケ2両の戦車隊を指揮してもらいます」
「じゃあ私も鉄道で、パイナップル畑へ向かうわ」
「ミリオタ、V 1を使うのか?」
「殆ど試験だけどね。もしかしたら全く意味が無いかも知れないかも」
「まあ、何事もやってみないと解らん。わしもケッテン隊と共に行くぞ」
「発射台の設置に時間が掛かるんだなー」
「こればかりはね〜」
「どの辺りを攻撃するんだ?」
「ラーライ国の帝国軍辺り。ざっくりだけど、燃費を減らしてその辺りに落ちる様にはするけどね」
「発射時間は、要塞に接敵してからか」
「そうだね。ここなら音が聞こえるからそれが合図ね」
「要塞各守備隊へ。帝国の偵察隊には、手を出すな。本隊のみに攻撃を行う。警戒を厳に」
「左側外郭陣より、距離2km、敵本隊らしき者見ゆ」
「要塞左側へ敵本隊1km地点で、再度報告せよ」
「左側外郭陣より、敵本隊1kmに到着!」
「そのまま、距離報せー」
「900、800、700、600」
「MG42にて、発砲始めー」
(バババババババ、バババババババ)
「要塞正面も発砲始めー」
(バババババババ、バババババババ)
約5千程か。先遣隊か。
「各発砲止めー」
訳もわからず、倒されて混乱してるが逃げないか。
「要塞左側、正面、再度発砲!」
(バババババババ、バババババババ)
よしよし敗走し始めたぞ。
「発砲止めー」
これでこの要塞位置が解っただろう。
「発砲音が聞こえたな?」
「そうだね。先発隊と接敵したかな、まだまだこれからね」
「そうだな。発砲音が少な過ぎる。わざわざ解る様に、撃ったな。まあそれだけでも相当な被害が出ておるだろう」