捕虜
結果は当たり前の様に、我が軍の圧勝よ。火力、速力もあ奴らの船じゃー。とても対応出来ん。しかも夜襲。聞き慣れない音だけで、パニックよ。こっちの対応なんて全く出来てなかったらしいな。カルサには、勲章を授けないとな。
指揮官クラスをライオンが何人か拘束したらしいからこっちで、事情聴取よ。
こっちの艦長とご対面よ。これで奴らの船がどうなったか、馬鹿でも解るだろ。
「さて、お主も状況が分かった様だな」
「まさか派遣された5隻がこうも簡単に沈められるとは・・」
「知っている事を全て話して貰おうか」
「お前らが占領してる中央領だよ。どっかの馬鹿が通行料を上げたお陰で、船荷が増えてな、かなりの金になっていたんだよ。しかしお前らが通行税を戻したお陰で、収入が減った訳さ」
「それでもう1度、帝国に占領して貰おうと?」
「そうさ。中央領は金になるからな」
「はっぁ。お前らは知らんが既に西ルートは完成しとる。中央ルート何ぞ、その価値は半減よ」
「まさか?」
「まさかさ。それとも信じられぬか?」
「いや。今ならありえるか。。」
「帝国は西ルートの事は薄ら知っておるはず。まんまと乗せられたな」
「!?」
「考えてもみろよ!わざわざ嫌ってた相手に頼む事があるか?大方、中央領の利権を囁かれたのであろう。それでお互いの利害が一致した。今だけな!」
「では、本国に話を告げる。私を解放しろ」
「ばーか。解放した所で、帝国がすんなりお前を通す訳なかろ。戦いは始まったばかりだ。お前にはまだここに居てもらう」