昔はそうだった
紅茶も飲み終わったし、そろそろ行きますか。
「ミヤちゃん、例の鏡を」
「お出掛けで御座いますか?」
「ちょっと北の辺境に行ってくるわ」
「こちらの鏡で宜しいですか?」
「そうそう。これよ」
「久々に使うから、壊れてないかしら」
鏡をじっくりと見回し「大丈夫そうね」
「じゃあ、行ってくるわ」
ガツ。鏡に弾き飛ばされた。あら、何かしら、鏡をドンドンと叩く。力を入れて鏡の中へ入ろうとするが、押し返され入る事が出来ない。壊れてるのかしら、それとものぶちゃんの方の鏡かしら。まあ、200年以上?たってるから、あり得るわね。
「ルルカ様?一体何をされてるのでしょうか??」
はぁ〜
確かに今の行動は、はたから見ればボケたババアね。しかない、空を飛んでいくか。1週間位かしら着くの。
「ミヤちゃん、2週間ばかり出かけてくるわ」
「解りました。お気をつけて」
「居ない間の事は任せたわよ」
「はい。お任せを」
ルルカは、窓を開けて空へ飛び立って行った。
しかしさっきの老婆の姿、私何処かで見たことある様な気がするなー。
お姉ちゃんは、この手の話嫌いだし。お兄ちゃんは、無かった事にするつもりだし。
何処で見たんだっけな。
「あら、貴方達戻ってきたの?」
妙にテンションが高い、お母さんだ。
「やっぱ、赤ちゃんは可愛いわねー」
「上2人!今度は、この世界で孫を見せてもらうわ」
「えーーー!!」
「何言ってるだ、まだ僕は、14歳」
「そうよ!私だってまだ12歳よ」
「ふふふふふ」
「なに?」
「メイドのサラから聞いたわ!」
「何を??」
「この世界では、男子は13歳、女子は11歳から成人扱い!」
「なにーーー!!??」
「それも特に、貴族は見合いよ!」
「自分達で見つけられないなら、見合いでも政略結婚でもして貰うわ」
「おほほほはほほ」「チーン。。。」異世界め!!!