密輸?
「あの〜。のぶさん」
「思ったより短期で、大量に出来てしまってな」
「これら、密輸の量じゃないでしょうが!!」
「どうにか運ばんか?」
「思い切って、このまま運びます!」
「途中で、検閲されたらどうするんだ?」
「帝国から聞かれたら、帝国への荷物、それ以外から聞かれたら聞かれた国への荷物と言う事にします」
「じゃあ、ムカンへ頼む!!」
「お〜い。また頼む〜」
「今度は何ですか?」
「同じ物と干し肉や干し果物じゃ!」
「カリム〜!これも〜」
「今日もこれらを〜」
「お〜い!また持って来た!」
「量が増えたがこれも〜」
「ちょっとのぶさん!!」
「何じゃ?」
「あれから、毎日、毎日!これじゃ〜馬車が足りなくなってしまいます!!」
「そうか〜!!何とかしろ!!!」
「う〜ん。馬は北の国から借りて、馬車を作ってもらえますか?」
「任された!!」
翌日
「なんじゃこのごった返した感じは!?」
「何だって・・・のぶさんのお陰で、こんなですよ」
「ムカンへ送るのに、馬や馬車だけじゃ運べませんしね。人も必要ですから」
「まあ、宜しく頼む〜!」
ん?殺気?
「こ奴らは、何処から集めた?」
「旧中央領からですよ」
「解った」
これだけ人数が多いと、どの奴が判らんな。
密偵か?少し様子を見るか。
奴か・・建物の影に・・密偵にしては、可笑しいな。人気の無い場所に、出たら・・
「お前!動くな!」
「!?」
「何者だ?」
「・・・」
「フードを取れ!!」
「取らなかったら切るか?」
「そうだな。切る!」
「なら、切ってみろ!」
速い!!だが!!
「甘いぞ!! んっ!?」
「くっ」
「待て、貴様!!兎族か?」
「!?」