表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
117/550

交流

「そうでしたか。話は解りました。遠くからのお越しお疲れだと思いますので、どうかゆっくりとこちらでお休み下さいませ。爺、客人の案内を頼む」


「有り難き幸せ」


「う〜ん。どう思う?のぶ殿」


「恐らく、援助目的もあるだろうが、本心だろう」


「援助なら惜しまないが、う〜ん。いつもの様に、技術者と農業が詳しい者、後は軍人を数人と連絡役を呼ぶかな」


「それが我々のやり方よ。表向きにはまだまだ中立を装って貰おう」


「それが無難かな」


「それと強いのは解りましたが、魔物はどんな感じなんですか?」


「そうだな。頭は弱いな。しかし力も体力もあるし頑丈だ」


「実際に戦った事はあるのですか?」


「いや。それは無いな。わしがここに来た時には、既に砦は建築中だったからの〜」


「こちらの武器をとのままは、渡せないし」


「そうであるな〜。これはミリオタと話してみるか」


「毎度、すみませんな」


「良いって事よ」


「盗み聞きのミリオタよ!」


「バレバレですかー」


「さて、何かあるか?」


「あるあるよ。まず火縄を貸す。最新兵器とだから返して貰うの前提でね。それと花火、今開発中のロケット弾の焼夷弾バージョン。ロケットは貸せないからここでも再現可能な投射機」


「随分と派手にやるなー。そこまで必要か?」


「だって、森ごと焼くつもりだし」


「はぁ?森ごと!?」


「害虫は駆除よ!!」


「お前・・前世が酷かったからって、ここでストレス発散するなよー」


「やかましーい!!!」


「ゆっくり休まれましたかな?」


「はいとても。見た事ない設備や食事。大変感銘致しました」


「それでは、こちら側としてのお願いは、まず帝国には、今の所中立ままで。物資等は、商人を通じて、援助。貴国の技術者、農業に詳しい者、軍人と連絡役を各数人こちらへ呼んでください」


「解りました。直ちに呼びます。また連絡役は、私目が」


「解りました。宜しくお願いします」


後日、中立国よりこちらの要望通り人材が入国。直ちに、各担当と打合せ。


農業からは、いつものさつまいも、ジャガイモ、肥料の作り方を資料に纏めて、説明。農具も中立国に、合うものを選定とレシピ、アルコールの製造方法と小型の製造機。技術者と共有。


軍事は、火縄の使い方の訓練。

花火とアルコール弾の使用方法。焼夷弾は、まだ実験中と話をし、投射機は、花火と焼夷弾、アルコール弾で訓練。投射機は、技術者と共有。投射機以外は、こちらからの供給だが、花火は大量供給可能で、焼夷弾、アルコール弾は、少量の供給。


この時も軍人さんからの質問で、対魔物には威力が大き過ぎで、火縄の方が効果的では?と聞かれたけど。そもそも森を焼き払う話をして、驚かれた。


今回の提案は、魔物からの防衛では無く、魔物その物の殲滅を説明。

それを聞いた、軍人さん達はノリノリで作戦を考え始めたわ。


物資の輸送、特に弾薬等は念の為に、台車に板を固定して、周りをレンガで仮止めしてカモフラージュ。レンガはそのまま何かに使って貰うと。


こちらもこちらで、大量生産よ。玉薬はたっぷりとあるからね。アルコール系は、様子を見ながら作るわ。


数日で軍人さんは、訓練を終えて投射機をバラして戻って行った。技術者と農業の人は、まだ居るみたいだけどね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ