開拓団
頭数は、ライオンに言えばどうにかなるが。住民を増やす事には繋がらんしな。。。
帝都からの子供達も全て来ておる筈だしな。
それでも500人程度か?さてどうした物か。
かと言って、誰でも村に住まわすのも、不味い。帽子を被ってはおるが兎族もおるし、まだ知られるのはまず。
んーー。考えてたら、要塞予定地迄、来てしまったな。戻るか。
そうだ。パイナップルってのも見とかんとな。まあ、まだ植えて数日しか経っておらんが。
ん?育ってる?真ん中に小さい実か?
ええと。ミリオタの記憶でパイナップルっと。
実だ!!これが大きくなって、食べるのか。
待てよ。農筋に先ずは、見てもらうか。
「え!?もう!?」
「ミリオタの記憶とおんなじ実がなってた!」
「見に行きたい!」
「それならば、抱きかかえて行くぞ!」
「おーおー!これがそうよ!!やったねー!!」
「記憶によると、そのまま食べたり、缶詰とやら、干したりとか加工が出来るのだな?」
「そうそう!」
「この苗木は、簡単に増やせるのか?」
「実の上に、葉があるでしょ?これをクルクル回して、葉の根元に水をつけておけば、根が生えてきて、苗木が増えるのよ」
「ほう!この元の木は?」
「う〜ん。詳しくは育てた事ないけど、確か2年位は、そのまま、また実がなる筈。それ以降だと実が小さくなってしまう筈」
「そうであるのか。なるほどな!良い事思いついた!」
「親父殿、相談なんだが開拓団を募集しようと思うんだが」
「開拓団?」
「そうじゃ。要塞予定地より内側の今までの領地の中間にじゃ」
「水源の近くにですか?」
「うむ。住人を増やしたいが、やたらめったら受け入れる訳にもいかぬ。その位置なら良いかと。勿論、村には出入り自由だし、待遇も同じ」
「そうですね〜。それならありかな。まあ来るか判りませんが、やってみますか。お任せしますよ」
ここは、無難にカリムの所に聞いてみるか。
「開拓団の募集ですか?」
「何かいい手がないかのう?」
「そうですね・・・帝都でも人手不足みたいですから・・それなら中央に来ている、中央国の労働者に聞いてみますか?」
「中立国か。人手を取られたら、激怒しそうだが」
「ここだけの話ですよ。中立国、今景気がかなり悪いんですよ。中央の再建に当たって、商人経由でラーライ国に申入れがあったくらいです。雇って欲しいと」
「ふむ。そうなのか」
「本来なら、中立の立場なのでよくは無いのですが。。。」
「ならば、お主に頼むぞ!」
「分かりました!募集条件は、開拓の為で、状況を見てから待遇面等を考えるって所で」