何でこんな物が?
2人で屋敷に入ると何処からガチャガチャと遠くから音が聞こえる。その音をたどって行くと、お兄ちゃんが倉庫?らしき所を何やら漁っていた。
「何か珍しい物見つけた?」とお姉ちゃんは声を掛けた。全く男は、そう言うの好きねって表情だ。
「んー。珍しいと言えば珍しいがここでは普通なのかな?」
「どうゆう事?」
ほら、と指を指す先には、錆びれた剣や槍等が並べられている。
「まあ、この世界の人には普通なのかな」
じゃあこれは?と手渡された。
「え!?これって、そろばん!?」
「なんで!?」
「解らん。俺達の時代でも珍しいと言えば珍しいだろ??」
どうゆう事!?何故、そろばんが!?
「あとこれは?」
「なんだ。時計じゃん」
「!?」
はぁーー!?ゼンマイ仕掛けの時計!?
「変だろ?」
「ちょっと待ってよ!何故こんなのがあるのよ?」
「俺に聞くなよ。この世界は、初めてなんだから」
「あと、これも見つけた」
壊れたオイルランプ!?確かこの村はローソクを使っていた様な。
「まだ色々とありそうだから、何があるか探してみて」
手分けして、雑多に置かれた品物をかき分けてみる。
ん?これは、誰もが見覚えのあるボールペン!?回りは木で出来てるがカチカチと動く。流石にインクはない様で描く事は出来ない。お姉ちゃんも私が手にした、ボールペンを見て固まっている。
お姉ちゃんも、はっとしてキョロキョロと周りを見回し、指輪を見つけた。じぃーと指輪見つめている。
「お姉ちゃんどうしたの?綺麗は指輪ね」
「そこじゃなくて」
「え?」
「これ、多分プラチナ。それも鋳造品」
「どうゆう事?」
「さっきの作業場で鍛治を見たでしょ?あの設備だと、鉄やっと溶かせる程度。プラチナは鉄より更に300度程、熱を上げなきゃ溶けないのよ」
流石、理系女。仕事も研究系の仕事をしてるだけあって、私何かよりそっち系はかなり強い。私は大っ嫌いだ。
「じゃあこれも不自然なの?」
「この村ではね。何処か他で作られた可能性もあるけどね」
さり気なく指輪を人差し指にはめるお姉ちゃん。
一体なんなんだこの世界は!?