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のんびり家族

真っ白な空間に、家族5人が魂としてふわふわと漂っていた。

ついさっきまで、久々に家族5人と猫のチョビと旅行先へ向かっていたのだ。車の中から外を見ると、近くでハロウィンパーティーでもあるのか、仮装した人々がチラチラ見受けられる。

しかし突然、魔女格好をした人が飛び出し急ブレーキが。。。そこ迄は、憶えている。


大人の神?が子供の神?に向かって、散々と怒ってるこの状態。一体何が起こってるの。


暫くすると、大人の神がこちらに向かって話しかけてきた。


「ごめんなさい」


私達がオロオロしてると状況の説明を始めた。

貴方達は、強制的に魂を別世界に転移してしまった事。

この場所は、貴方の言う天国の手前の場所だが元の世界にも戻す事が出来ない事。


それを聞いた瞬間に、2つの魂が大人の神に詰め寄ってる。恐らくお兄ちゃんとお姉ちゃん。少し離れた所に2つの魂も見え困惑した感じ。お父さんとお母さんだ。


声も聞こえないし、私も声を出す事が出来ない。でも不思議と家族が側にいるのは解る。


大人の神は、私達にひたすら謝っていた。


「今できる事は、私の世界なら転生出来る」


子供の神が突然言葉を発した。私達は、一斉に振向く。


「そうね。今はそれしか出来ないわね」


「突然な事ばかりだけどこれしか手はないの」


私達は、1つの所に集りお互い声を出す事が出来ないけど、その提案に前向きな事は解った。

大人の神が子供の神に向かって、後は任せたわよっと恐ろしい顔で話すとスーと消えていった。


「私が新しい貴方の神のゼタです」

突然衝撃が走った。えっ。声が出せる様なった。


「色々と話を聞こうかー」


お兄ちゃんが話しかけた。


「ええ。いいわよ」


「まずこれから行く世界はどんな所よ?」


神が自信満々で説明をし始める。地球の日本を基準で話すと分かりやすいかな。文明レベルは、戦国時代近くかなー。それと魔法がある世界よー。


「魔法!?」


そう魔法。貴方がいた世界には、無いでしょ。それが有るが私の作った世界よ。

ドヤとも言いたげな表情だ。

神は更に話し続ける。


貴方が転生する所は、比較的平和な地域よ。それも貴族よ。地球での経験に合わせたスキルもつけちゃうね!私の世界を6人で力を合わせて発展させてねー!行ってらっしゃいー!


「ちょっとまてーーーまだ話の途中ーー」


自分の声で目が覚めた。見覚えの無い天井。周りを見回しても殺風景な部屋だ。何も無い。ベットから降りようとして気づく。

子供の身体になってるーー。

身体に違和感を覚えつつ扉の開け、廊下へ歩き出す。どこからか声が聞こえ、扉を開け見覚えがない人達に声を掛けてみると聞き覚えのある声だ。そう。私の家族。


「大丈夫か?」


お父さんの声だ!


「大丈夫だよ。お父さん?だよね?」


「ああ」と言う事は、


「みんなだよね?」


「そうだ」


ほっとしたが声以外、見慣れない姿。

お父さんは、話し続ける。

まあ、無事に再会と言うわけだが、状況がさっぱり分からない。転生したのは間違い無いが。

さてどうしたものか?皆うーんと悩んでいると廊下から走る足音が近づいてくる。

皆が誰?と扉に目線が。勢いよく扉が開くとそこには、人の姿をした犬が!?


「皆様、ご病気ご回復おめでとうございます」


私達は、顔を見合わせて異世界に来た事を痛感した。お父さんが口を開く


「ああ、どうにか回復したよ」


「爺は、息がなくなりもうダメかと思いましたぞ。しかし少し致しましたら息を吹き返しこれぞ正に、神の奇跡!」


私達家族の頭によぎったのは、あの子供の神。。。爺は、恐らく執事。


「すまんが、寝込んでおって記憶が消えてる」


「なんと!しかしながら爺は嬉しゅう御座いますぞ。」


「まず、私達の事を説明してもらってもよいかな?」


軽く咳払いをして、話し始める。


領主のユー・フォン・オータ様  33歳

奥様のマー・フォン・オータ様  31歳

長男のサート・フォン・オータ様 14歳

長女のサーク・フォン・オータ様 12歳

次女のミート・フォン・オータ様 10歳

次男のチョー・フォン・オータ様 0歳

家族構成は、この様になっております。


話を聞いた私達は、えっと思い顔を見合わせた。次男!?私達は、5人家族。

最初からこの世界の子?いや。元々お父さんとお母さんの子供になる?はず?

私達それぞれうーんと考え込む。

私がふと思い出す


「あっ、神が6人でって言っていた」


確かに話していた。お互いに顔を見合わせる。


「まさか、チョビ!?」


チョビとは我が家で飼ってる猫の名。あの時外出嫌いのチョビも一緒に出掛けてたんだ!


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