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とある二人の英雄譚  作者: にのまえはじめ
6/7

6話 ゲテモノ喰い

2日連続で遅れました。

本当にごめんなさい。

驚くほどあっさり終わった初戦闘。


魔物を倒した……はず。

あれが魔物じゃ無きゃなんなんだ、って話だしな。

流石にあれが生物のデフォってのは勘弁してもらいたい。


魔物を倒したから、がっぽりレベルアップしたはずだ。


「ステータス!」


--------------------

火田浩二

レベル274


ステータス

HP 997/1037

MP 422/1070

SP 1022/1022

攻撃力 1089

防御力 1055


スキル

言語理解EX

魔法EX

貪食

クズ殺し

成長率増加

--------------------


おお、結構上がってる!!

拍子抜けする位あっさり倒せたのに。

成長率増加もあるのかな?




さて、そろそろ目の前のこいつを直視しよう。

今し方倒したばかりのこのスライム(?)、どうしようか。


眼の前のウィンドウに映る「貪食」の文字。

R18Gかつはっきり言って不味そうなスライムの死骸。


……えぇい!!喰ってしまえ!!

不味かったら喰うのをやめれば良い。


いくぞ!


魔法で箸を作ると、

意を決してスライムへと伸ばす。

大きな死体と違い箸は溶けなかった。既に息絶えたからであろうか。

そのままスライムをつかむ。

その感触は……なんというか。

牛乳を温めた時できる膜ってあるだろう?

あれを何枚も重ねて分厚くした感じの感触だった。

顔に近づける。

仄かに香る鉄の匂いに、思わず頬が引き攣る。


口へと入れた時、先ず第一に感じるのは臭み。

口に入れる前はそこまで強くなかった血生臭い匂いが、咀嚼した瞬間溢れ出す。

恐らく、スライムの外側部分は本来臭くないのだ。

しかし、内側部分は消化器であり、処理しなければとても生臭いのではないだろうか。

であれば咀嚼するまでは外側部分が匂いを封じているため生臭さはそこまで強くない。しかし、一度咀嚼しその"ガワ"が破れれば、内側の生臭さが一気に開放される。

次に感じたのは、意外なことに甘味である。

微かではあるものの、確かに甘味がした。

なんとも言えぬこの味。

しかし、生臭さが内側にあるのならば、内側をしっかりと洗い落とし下処理をすることできっと食える味に為るだろう。

甘味があるので、もしかしたら焼けば甘味が強調されて結構美味しいかも知れない。

ああ、なんかワクワクしてきた。


さぁ、次の獲物を探そうか。








おまけ


スライムを再現してみよう。


1.牛乳と砂糖をコップに入れレンチンします。

2.出来た膜を取り出し皿に載せます

3.1.2.を何回か繰り返し重ねて分厚い膜を作ります。

4.3.をもう一個作ります。

5.ボラなど、生臭い魚を下処理せずに適当に切って少しの青色1号と共にミキサーにぶち込みます。

6.混ぜます。

7.3.と4.の間に6.を挟み完成です。


※適当レシピなので決して味の保証も安全の保証もしません。

※これを作ったせいでなにか不都合が起きても私は責任を取りません。

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