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とある二人の英雄譚  作者: にのまえはじめ
3/7

3話 実験

まぁ、取り敢えずMPにはまだ余裕があるし、魔法の実験を続けよう。


先ずは、ファイアボールを放った後直線に飛ぶだけでなく自由に方向転換できるようにしてみる。

「ファイアボール!!」

が、しかしファイアボールは真っ直ぐ飛ぶのみであった。

「イメージが足んないのか……?」

イメージ、イメージと考えてみる。

自由自在に動く火球。

どうやって操作するのか。

いまいち具体的なイメージがわかない。

「ホーミングならどうだ?

……ファイアボール!!」

いや、そもそもホーミングする対象が居なかった。

以上、軌道に関する開拓は終わり。


次は……

いや、腹が減った。

おにぎりとか出せんのかな。


「いでよ、握り飯!!」

……出た。

出たよ、おにぎり。

魔法すげえ。


食べる。

が、

味が、

薄い。


塩が、

入って、

無い。


「いでよ、塩化ナトリウム。」


うん、かけすぎた。

でもまあ、まずまずの出来だ。

次は鮭だ。


「いでよ、鮭おにぎり。」

今度は確りと、塩と鮭、そして米のハーモニーをイメージしてやってみる。


「あ、海苔がない。

いでよ、海苔。」


うん、うまい。

それから……

あ、スマホとか出せるかな?


「いでよ、俺のスマホ。」

駄目だった。

イメージが足りないのか?


取り敢えずその後いくらとツナマヨを食べた。

うまかっ  です。


さて、この世界には魔物が居るらしい。

戦う準備をしようじゃ無いか。


先ずは盾である。

ニュースでよく見る、POLICEと書かれた透明の大きな(ライオットシールドというらしい)を作ってみる。

出来た。かっけえ。密かなる憧れが今、この手に。


次に武器。

銃や剣、刀など思い浮かぶが、生憎と俺は射撃訓練も受けていなけりゃ剣道もやってない。その点じゃ警察官なんかは異世界じゃ最強な気がする。

訓練もなしに素人が武器なんて使えるわけが無い。

でもかっこいいから作る。


赤く輝く、片刃の西洋刀。

刀身は80cmくらい。

よし、出来た。

うんうん、やっぱ剣はかっこいい。


実用メインの武器だが、こっちは警棒を作る。

そもそも、素人が使える中で一番強い武器は恐らく警棒だと俺は思うのだ。

例えば銃なんかは、反動がえげつないので碌に照準もつけられない。(個人の感想です)

ポントーの切れ味は素晴らしいがそれは刃が対象に対しまっすぐ入り込んだ場合である。そうでなければ、ただ重さでたたっ斬るだけで腕力に依存してしまう。(個人の感想です)

西洋剣はそもそも装飾品や、重さでたたっ斬る武器なので以下同文。(個人の感想です)

金属バットは手軽で良いが、やはり取り回しが悪い。(個人の感想です)

一方で警棒は強力だ。コンクリート程度なら簡単に壊せる威力がありながら、細く丈夫でしなるので取り回しも良い。原理的にも梃子を利用しているため、他の武器よりも腕力への依存が少ない。(個人の感想です)

と、言うことで昔買った伸縮警棒(型番は割愛)を再現してみる。

出来た。

こうなると何故スマホが出来ないのか気になって来るな。

何が出来て何が出来ないのか。


パーツ数が問題なのか?

ミ○四駆はどうだ?

出来た。エアプなのに。

改造動画で構造を知ってるからか?


確かに、スマホの構造を俺は知らない。

なるほど、ということは恐らく知識の問題だろう。

ああ、スマホがあればスマホの構造を調べてスマホを作れるのに。

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