雪待ち街にて
やがて歩道も白に色を変えて
見慣れた街になるんだろう
天気予報どおりの結果に
少し、つまらなさを覚えた
小さい子どもなら
カラフルな長靴
手編みのマフラーに
毛糸の帽子をかぶって
なにふりかまわず
はしゃいでいることだろう
白に目立つ色ばかりだから
楽しく映るというもの
小さい子どもだから
許せて通りすぎることは
大人のいまよりも
もっとありそうな気がしたから
残念な気持ちでいる
夢はたしかに持っていた
キミに染まる前のこと
笑って夢を語れた
そんなときもあった
雪を待つことなんて
いまの僕にはないけれど
幼い頃に戻れたなら
きっと、
何度も待ち続けているんだろう