wordの設定デフォルトで1ページ分書いてみました。2
ちょっとおしゃれに仕上げてみたかったやつです。
背の低い車の窓をノックした。
「お待たせ、遅くなってごめん。」
「いいよ、本読んでたし。」
いつもの会話。
何でもないこと、あったこと。本当にいつも通り。
二人乗りの車内はいつもの温度感。
温かい。永遠、なんてあるはずのないものを望んでしまうほどだ。
いつものカフェ、二階の窓際の席。
ホットコーヒーとワッフルのセットを注文した。
グラスについた水滴を眺めて店内に流れる時間を楽しむ。
目の前に座るあなたも同じようだ。
たまに視線が合う。けれど話す必要がない。
心地がいい。何年も一緒にいたせいだ。
いつも通り過ぎて退屈なほど。
互いの好みもなんとなくわかる。
あなたと私は変わらないのだから。
とても楽な関係になってしまった。
人間楽になれてしまうと駄目なものだ。
気に障った発言より関係を優先する。
感情を消去していく。
溜息の後、甘い香りがした。
視線を上げると注文したものと心配そうなあなたの顔が見えた。
「大丈夫?」
「うん、大丈夫」
いつもの通り返事をしてナイフとフォークを持つ。
一口食べておいしいと笑みを向ける。
レンズ越しに何か見透かしていそうな眼がほほ笑む。
きっとこの時間は甘いのだろう。
私は想像した。
この何年間もあなたの中の私は変わらない。その気持ちも。
飽きた口の中の甘さと一緒にコーヒーで消した。
「このまま変わらないといいね。また来ようね。」
愛おしそうに私の目の奥を見る。
許せなかった。変わっていくあなたを。
あなたが愛しているものは。
文になれるためにぼちぼち頑張ります。




