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第六話 トランプの妨害者

「お前たちか、我を倒したあの勇者パーティーを倒した奴らというのは」

皆(なんか来た)


俺たちは今、トランプで大富豪をして遊んでいた

突然後ろから声をかけてきたこいつは遊んでいるときに急に話しかけてきたのだ

なかなか白熱していた中で、急に知らない声が後ろから聞こえてきたものだからかなりびっくりした


シ「お前、人間じゃないな...」


知らない相手を目の当たりにして汗をかきながら慌てているアユムと違いシューゴは冷静に相手を見極めていた


「見た目から違うから、すぐわかることだ」


俺たちの前には金髪の小さい女の子がいる

髪型はツインテールで結構小さい、百四十センチくらいだろう


カ「あんた誰〜?」

「ぬ、我のことを知らぬのか。てっきり知っているかと...」

カ「うん」


おそらく普通の人は知っているのかもしれない人なのか?

だが、俺たちは詳しく知らない


「聞いて驚け!我はこの世界の魔王だ!」

ア「えええええええええっ!?!?!?魔王!?えええっ!?えっ?ん?えっ!?ええ!?」


アユムがオーバーが過ぎてもとらなさそうな反応を取って

それを見て魔王は嬉しそうに鼻を鳴らしている


シ「...」


シューゴがゲームそっちのけで、相手をじっと見つめ続け熟考をし始めた


シ(確かにこの10階まで来るには並の人間だとだめだと思うけど、魔王だと確かに納得行く...)


相手の行動なに一つ見逃さない様な姿勢だった


シ(もしかしてこのダンジョンが簡単すぎたのか...来る人が少な過ぎてわからない...)


まだこの世界の情報が少ないせいで、はっきりと判断ことができていない

シューゴの額に汗が垂れる



--------------------

少し前


シ「新しい侵入者だよ。ユート」

ユ「まぁ、放置してても大丈夫でしょ。それよりトランプしない?」

シ「そうか」


---------------------


シ(放置するべきじゃなかったな...)


少し後悔の念を溜めていた


ユ「待って、一つ気になることがある」


その時、ユートが少しピリついた空間をぶっ壊すかの様なことを言い出した


ユ「女だから正確には魔女か魔女王じゃね?」

キ「なにいっているんだ...」


魔王と名乗る相手に少し気押されていたキクチがユートのアホな発言のおかげでいつもの調子で話し始めることができた


シ「それ、今言ってる場合じゃない気がする」

魔「我が魔王だと知ったら媚を売るか、逃げだす奴らしかいなかったのだが、お主らは違うようだな」

ユ「これは、褒められてるのかな?」


ちょっと褒められたような気分になってしまって、思わずどや顔をした


キ「違うでしょ。あれ?アホには理解できないか?」

ヒ「魔王ってことは、後ろの二人は配下なのか?」


魔王の後ろには二人いる

片方は男、もう片方は女

見た目は人間だが

なんかどちらも普通の人とは違う気がする


シ(明らかにこの人たちから感じる魔力量が、この前行った時に見た王都にいた人たちの比じゃない...)


男の方赤髪で、白いシャツに、黒いスーツを着ていてサラリーマンのような印象を受ける

女の方は銀色の髪でかなり長く、腰までありそうだ

黒いドレスを着ていて、綺麗な姿勢で静かに待っている

気品を感じる


カ(女のほう、胸がでかいな...)


流石に声には出していない


魔「そうだ。この二人はどっちも魔王軍の幹部だ」

ユ「だと何?なんかあんの?」


単純な疑問をまた呈した

すると後ろにいる男が震えた気がした


魔「魔王軍の中では強いってことだ」

ユ「へぇー。んでなんか用があるのか?」


後ろの男がとても何か言いたそうにしているが

黙ることを続けている


魔「我と勝負をするんだ」


魔王が俺のことを指差して行ってきた

勝負か


ユ「良いぞ」

ア「えっ!?」

魔「そうか、勝負してくれるのか」


魔王は嬉しそうにして、組んでいる腕を解いて指をパキパキと鳴らしている

そして、アユムはびっくりしたような顔をしている


ア「えっ!?ユート勝負しちゃうの!?」

ユ「えっ?お前はもしかして嫌?え〜もしかしてビビってる?」

ア「嫌だよ!魔王なんでしょ!?絶対!強いじゃん!」


声を荒げながら体を大きく動かしている


ユ「ああ、次の試合からな。ちょっと待ってろ」

ア「え?」


アユムから腑抜けた声が帰ってきた


魔「は?次の試合?」

ユ「うん。今、大富豪の途中だからこの試合が終わった次の試合から入れてやるよ」


流石に今の試合が終わるまでは待ってくれるだろう


トントン...


ユ「ん?」


ヒラノが俺の肩を優しく叩いてきた


ヒ「ユート、多分戦闘をしたいって言ってると思う」

ユ「あー、そっちか」

ア「そっちって、むしろなんで一緒にトランプをやりたがっていると思ったんだ」

ユ「勝負って言ってたし...勝負と戦闘は別じゃない?」


それに、大富豪をやりたかったんだと思ったんだもん...


ユ「実際はどっちなんだ?」

魔「戦いたいんだ!!」


なんか怒っている、戦う内容が違ったのか

戦闘じゃなくてなんかの違う勝負だったんかな?


ユ「じゃあ、なんだ?熱湯風呂我慢大会とか?」

ヒ「せんとうは、せんとうでも風呂の銭湯じゃなくて、戦う方の戦闘だよ」

ユ「そうだったのか、なんか怒ってるから戦うほうじゃないのかと思った」

シ「怒ってるのは、お前がふざけてるように見えるからだろ」


ふざけてる?そんなことはない

というかどっちかと言うとわかりにくいそっちが悪いと思う


ユ「じゃあ、大富豪が終わるまで待ってくれ」

「貴様は魔王様を待たせるつもりかぁぁぁぁ!!」


いきなり魔王の後ろにいた男のほうが襲ってきた


魔「まて!サタン」

ユ「おらっ!」


突然、サタンと呼ばれている男が俺の方へと殴りかかってきて

思わず拳を避けてからトランプを持っていない右手で綺麗なカウンターを決めた


ユ「ゲームの邪魔すんな」

サ「ごふっ!」


俺は大富豪を邪魔しそうなサタンとやらをぶっ飛ばした


ユ「せっかく勝てそうなのに邪魔されたら勝てないじゃん」


トランプのカードを持って少しにやにやしている俺と対して

ふっとばされたサタンは壁にめり込んで動かない


「焦りすぎよ、待ったら魔王様の要望通りになるらしいから待てばいいじゃないですか」

魔「サタンは、気が短いんだろ。吸血女王ヴァンパイアクイーン


名前から考えてヴァンパイアの女王かな


ユ「とりあえず、速攻で終わらすか」


どっかの誰かがまた叫んで攻撃してきたらめんどくさいから

すぐに終わらせることにした


シ「ユート...」


ずっと相手を観察していたシューゴが話しかけてきた


シ「お前、すごいな...」

ユ「えっ!?そう!?」


思わず、いつものシューゴなら言わない様な言葉を聞いて

喜んだ


シ「...気のせいだ」

ユ「えっ!?」

シ「とっととやるぞ」

ユ「あっ...うん...」


トランプを再開した

誤字があったら教えて下さい


今日の話へ一言 ヒラノから

ヒ「カウンターうまいね」

ユ「ゲームでカウンター決めまくってたからな!」

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