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第六十二話 作戦会議

次の日現在放課後

俺と王子はまた学校の人のあまりこないところにいる


王子「まず何をすればいいと思う?」

ユ「うーん。俺も付き合ったこと無いからなぁ」

王子「ふーむ」


考えが浮かばない俺達は

指を顎に当てて

悩んでいる


ユ「あっ、そうだ」

王子「何か思いついたのか?」


嬉しそうに聞いてきた


ユ「まず、小さい頃を思い浮かべてみよう」

王子「うん」

ユ「小さい頃、自分が嬉しいことを相手にやるのがいい、みたいなこと言われたよな」

王子「ああ、たしかに。俺も人の上に立つ支配者は民に優しくしなければならない、と言われたことがある」


支配者かぁ

なんか違う気がする

けどいいか


ユ「王子は何されると嬉しい?」

王子「…自分の実力が認められたときかな?」

ユ「うーん…没。他にある?」

王子「そうかぁ」


ちょっと王子が落ち込んでしまった

その後また考えたら、また違う考えが出ていたようだ


王子「他に嬉しいこと…分け隔てなく話しかけてくれたとき」

ユ「…それは王子だからこその嬉しいことだな。確かレミィは貴族だったから、立場はお前ほど良いわけではない。というかあの人は、貴族でも平民と同じ立場で話したりとかするからそれは嬉しいと言うより、あの人からすれば当たり前のことだと思う」

王子「うーむ、難しい」


なかなか案が出てこなくて

途中で案を出してるときに、「あっちに問題があるのでは」みたいな話が出てきた


王子「他に無いな」

ユ「欲が無いな、お前」

王子「欲のありすぎで、支配者が私利私欲のために権力を使ってたら、いつか下剋上をされしまうよ」

ユ「まぁ、そうだな」


さすが支配者だな

俺のイメージの王子とは違ったわ

普通にいいやつだった

じゃあ、ラブコメの知識を少々使うか


ユ「じゃあ、まずは普通に話しかけてみようよ」

王子「まずはそうだな」


それで賛成みたいだな


ユ「そういや、ちょっと質問良いか?」

王子「なんだ?」

ユ「他にも協力者を入れていいか?」


ちょっと不安だがとりあえず聞いてみた


王子「いいぞ」


おお、即答

協力者呼んで良いのか

じゃあ、とりあえず許可をもらったから、すぐに協力者を呼びに行きますか


王子「協力者ってだれだ?」


あっ、やっぱそこに気になったのか

少し不安そうにしてるわ


ユ「ベガとトレニアだよ」

王子「わかった。常識があって、口の固い二人なら安心だ」


すごい信頼だな

そんなに信用できるやつらだったのか

というか


ユ「それは俺に常識が無いと考えてるのか?」

王子「いや、違うよ」


普通に冷静に対応されたな


俺は二人を仲間に入れようとしに

二人を探した

その間王子は話しかけてみようとしてみたらしい

それで帰ってきたら

なんかボロボロになってる


ユ「おい、大丈夫か?」

ト「回復魔法をかけてみましたけど、動きませんね」

べ「王子様、大丈夫ですか?」


ベガが心配して近寄ったら

急に起き上がってきた


ユ「うおっ」

王子「やばい気がする…」

ユ「それはこっちのセリフだ。お前に向けたものだがな」

べ「気は確かですか?王子様」


なんか精神崩壊してない?

最初は立ち上がってけど

すぐに体育座りになり頭を抱えていた

避難訓練か何かかよ


ユ「何があった?」

王子「話題がない」


ブツブツ言っている

そんな落ち込むことか?


ユ「あー、たしかに」

王子「最初、声をかけてみたのだが何も話すことがなくて気まずいままこっちに戻ってきてしまった」


確かに気まずいが流石にそっから何か広げることができるのでは?

もしかして、王子って人と話せない系の人!?

...そんな事ないか

普通に会話してたわ


べ「これが俺の王子様の知らなかった部分か」


ちょっと変なものを見る目で見ている

信じれないんだろう

こんなちょっと惨めな王子の姿は


ト「どこまで話したかを聞かせてくれませんか?」


俺と王子は今日話したことをすべて話した


ト「なんで、最初っから話すという選択肢に至らなかったんですか!?」

ユ「お、おう」

ト「確かに相手の喜びそうなことを考えたのは正しいですけど、それを自分たちに当てはめてやるのは間違いです!」


俺たちはさっき説明したら

トレニアが怒って

絶賛説教中である

膝が痛い

説教は約一時間ほど続いた


ト「これが私の言いたいことすべてです。わかりました!?」

ユ・王子「はひぃ!」


完全に気の強さに負けている

俺と王子はもうメンタルがボロボロだ

でも協力をしてくれるらしいし、これで良かったのかな?


ユ「じゃあ、何したら喜ぶかを教えてくれない?」

ト「うーん、何かプレゼントしたらどうでしょう?」


俺たちは何を持っていくかを考えたけど

王子はすぐに考えが浮かんできたようだ


王子「よし、わかった!最高級のものを買ってくる」

ト「ちょっとまってください!」


王子は早速買いに行こうとしたけど

というか足速いな、もう部屋出そうだよ

トレニアに止められた


王子「はい?」

ト「いくら高級だとしても、多分喜ばないと思います」


と言ったら王子はおとなしくなって戻ってきた


王子「では何を渡せば良いんだ?」


また考えることにした

俺たちは何を渡せばいいか思いつかず

ずっと首をかしげている

そんなとき俺に天才的なアイデアが思いついた


ユ「花とかどうだ?」

王子「花か」


王子はそれで良いのかっていう顔でこっちを見ている


ト「そうですね。確かレミィさん、花屋を運営してましたよね。」

べ「てことはそれが一番のプレゼント何じゃないか?」


きょうだいふたりともナイス


王子「そうか、じゃあさっそく、花を買いに行くか!」


王子は案が決まって嬉しそうにしている


ということで花を買いに行くことにした

もし誤字、変なとこ、質問があったら言ってください


この話へ一言 ベガから


べ「天才的って自分で言うのはナルシストっぽいぞ」

ユ「流石に自分で考えて恥ずかしくなってきた」

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