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第四十七話 開放して帰宅

俺の投げた白金貨の地面に落ちる音が響いている

俺達は皆が入っているかごをすべて開けた

鍵は作ったのにも関わらず、ユートは怒り気味なので忘れていた

牢屋が思ったより硬いので、重りを外した

流石に十トンもあるから

地面にめり込んでいる


ド「そんな重りを付けてあれくらい強かったのか」

ユ「ああ、そうだ」


ヘルなんとかはポカーンとしている


ド「だが、数人先約がいるが。それはどうするつもりだ?」

ユ「連れてく。開放するために来たしな」

ド「わかった。いくら先約があろうと、一番最初に買ったものに渡すからな」


買うっていう表現はムカつくが、いいや


フィ「全部開いたよ」

ユ「わかった」


フィルとリーファは俺が開けたやつ以外の残りを開けてくれたらしい


ユ「じゃあ、皆行こう」

「「はい」」


奴隷の皆は死んだような声で返事してきた

心こもってないなぁ


俺は、皆を連れて外に行った


ユ「じゃあな、ヘルなんとか。そこにいる奴らの足は溶かしておくよ」

ド「ヘル・ドレーだ」


最後に部屋を出る前に

ちょっと火を付けてから出た


ユ「あっ、そうだ。ちょっとまだムカつくから。仕返し少ししていいか?」

ド「...わかった。受けて立とう」


よし、受けてくれるみたいだな


ユ「”そうぞう”」


あるグミを作り出した


ユ「これを食え」

ド「毒か...」


食べたくなさそうだな

だけど、普通に前の世界で売ってたものだ

しかも人気だ...だよね?

ちょっと自信ないな


ユ「違う。普通の食べ物だ。俺たちが帰ったあとに食え」

ド「わかった」


-------------------------------------------------------------

帰った後


ド「食べないほうが危ないだろうから。食うべきか」


勢いよくそのグミを食べた


ド「ぐはっ!」


それを食べた瞬間、膨大な吐き気がやってきた

ドレーこれから死ぬのではないかとまで思った

そして、そのままドレーは気絶した


-------------------------------------------------

ユート視点


リ「お兄ちゃん」

ユ「ん?」


服を引っ張って聞いてきた


リ「あの人になにあげたの?」

ユ「ああ、前の世界にもあったやつを変えた『千味ビーンズ』っていうのをあげた。一番まずいやつ」

リ「美味しいの?」

ユ「今まずいって言ったよな?」


さて、皆に聞くか


ユ「じゃあ、皆」

「「?」」


と言って皆の注目を集めた

まぁ、今の時点で結構注目が集まってたがな


ユ「家に帰りたい人はいるか?」


奴隷の人たちは嬉しそうな顔をする


「良いのですか?」


エルフの女の人が言ってきた

漫画とかでもよくあったけどエルフってなんか周りにキラキラしたオーラがある感じがする


ユ「ああ、いいよ。俺は奴隷制度がきらいだし、うちのフィルがつれられたからな」

「そうですか」

ユ「じゃあ、帰りたい人言ってー」


たくさんの人が手を挙げてきた

皆期待の眼差しを向けている


ユ「わかった」

「でも、どうやって帰るんですか?」


今度は男のドワーフかな

小さい、だけど俺よりも何歳も歳上なんだろうな


ユ「ああ、それは俺がお前らの行きたいところを見て送る」

「どうやって見るんですか?」


今度は女の獣人だ


ユ「お前らの記憶を見る」


俺は皆の記憶や考えを見るために

サードアイを作った

これで皆の記憶が見えるな


ユ「うっ」


ちょっとめまいがしたな

それになんか頭が重い…


リ「大丈夫?」

ユ「ああ、ちょっと血を使いすぎただけ。だと思う」


俺は目を一つ作った


ユ「ちょっと試すか」


俺はこの目でリーファを見た


リ(今日の夜ご飯なんだろうなぁ〜)

ユ「リーファは今日の夜ご飯について考えてるな」

リ「えっ、バレてる!?」

フィ「すごい」

ユ「ご飯はもうすぐ食べれるからな」


よし、ちゃんと機能するみたいだな

というか考えていることがすっごい平和だな

ちょっとは怖いとかいう感情は無いのか


ユ「じゃあ、一人ずつ来い。記憶を見て、転移魔法で飛ばしてやる」


俺が転移魔法を使う場合

場所を想像しておかないと使えないから

記憶を見る必要がある

これは最近知ったことだ

俺はひとりひとりの記憶を見て

どんどん送っていった


ユ「よし、これで皆帰りたい人は送ったか」


やべぇ、まじで貧血だ

倒れそう

目は作るときに血が足りなかったのか

もう塵になって消えた


俺は気絶しそうになっている意識を保ち

話した


ユ「あんたは俺たちに付いてくるということだな」

「はい」


俺が今、話しているのは

先程俺に質問をした

女の獣人だ

見た目からして、猫だな

黒い猫だな

ちょっと俺より小さい

毛がボサボサしている

洗ってもらわなかったのだろうか

あと少々胸が大きい

ご飯をあまりもらわなかったのだろうか、結構痩せている


ユ「じゃあ、ちょっと待ってろ。貧血を治すから。あんた名前は?」

イ「イリヤです」

ユ「わかった」


俺は名前を聞いてから

意識が途絶えそうになってきた

ここで倒れたら危険だ、早く直さないと

だけどなぜか血は作れないし


「大丈夫だよー、ユート」


ん?上から聞き覚えのある声がした


ユ「カンタか。もうお迎えかと思った」

カ「ははっ、どういうことだよー」


少し笑いながら反応してくれた


カ「というかユートまじ大丈夫それ?死にかけてない?」

ユ「だいじょばないな」


ちょっと笑った後にすぐに心配してくれたな

カンタは少し悩んだ後言ってきた


カ「運んでやるよー」

ユ「...そうか、じゃあ頼む」

カ「おーう」

ユ「寝るね」


と言ってから俺は意識がない

気がついたら俺は家のベッドの上にいた

なぜ俺の場所がわかったかと言うと

あまりにも帰ってこないユート達を心配したから

皆の位置をスマホで調べて、来たらしい


あっ、そういや

ヘルなんとかにフィルのこと何で知ってるかを聞くのを忘れてた

まぁ、多分前はここにいたとかだろう


カ「おはよう、ご飯だぞー」

ユ「おう」


俺は起き上がってちょっと先にある光景を見た


シ「イリヤさんは地下四階でリーファ達と住んでね」

イ「わかりました」


イリヤは黒い髪がちゃんときれいになっており

はねていない

髪…いや、毛並みがきれいだというべきか


ユ「まだ夜か」

カ「そうだよー」

ユ「じゃあ、なんでおはようなんだ?」

カ「時間としては、早いからかなー」


時間としては…


ユ「なるほど、深夜ってことだな」

カ「うん、そうだよー」

ユ「じゃあ、俺はご飯食うわ」

カ「おう」


俺はベッドから降りて

テーブルに移動し

ご飯を食べ始めようとした

そしたらシューゴが向かいの席に座ってきた


シ「事情は皆から聞いた」

ユ「説明しなくて済むな、めんどいから」

シ「お前が寝てる間に俺らすごい苦労したぞ」

ユ「えっ、苦労?」


なにかしただろうか


シ「そうだ」

ユ「もしかして、ヒラノとアユムとキクチが寝てるのは…」

シ「この戦いには付いてこれなかった」

ユ「だから置いてきた?」

シ「ふっ…….ああ、そうだ」


ちゃんと考えていることは同じだったな

ちょっとだけ笑っている


ユ「じゃあ、何に苦労したのか教えてくれない?」

シ「わかった」


ゆっくりと俺が寝ている間に何があったのかを教えてくれた

もし誤字、変なとこ、質問があったら言ってください


この話へ一言 カンタから


カ「皆にGPSが付いてるみたいな感じー。もっと高性能だしー」

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[気になる点] 鍵は無いので力ずくで 45話でマスターキー作ったやん
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